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月との距離の取り方、付き合い方、どうする?|マドモアゼル・愛先生『月の教科書』

水瓶座のお話がいくつかあるのです。
今日は「とある水瓶座の人物」にちなんだお話を書きます。

◯マドモアゼル・愛先生のこと

これまでなんどかポストしている占星術界の異端の大御所、
マドモアゼル・愛先生は水瓶座。

わたしが愛先生の発信を熱心にインプットし始めたのはここ数年のことです。星の一葉の鑑定を受けてくださった方の中にも「ファンです~」という方がおられます。(で、盛り上がります笑)

占い雑誌といえば、今なら『マイカレンダー』(説話社)ですが、
愛先生は、その走りであろう『マイバースデー』(実業之日本社)の執筆陣のおひとりで、占星術以外にも

・ラジオで人生相談
・和歌の披講
・音叉(チューナー)の販売
⇒周波数の研究が高じてニチオン(精密音叉の会社)と共同で独自に制作&販売
・松葉茶や梅干しなど健康食品の研究開発と販売

…わたしの知るだけでもこれだけの活動や事業を発表しておられます(書いてませんがほかにもいろいろ)。もんのすごい働き者でいらっしゃいますね。

これまでにないアイデアでビックリするようなことを世に問う姿勢と実行力、それと商才が、水瓶座の底力なのだと表明しておられるかのようです。

◯愛先生の提唱する『月の欠損』

そんな愛先生といえば、占星術界を「アッ!!」とビックリさせ、未だに反論も反響も大きい「月の欠損理論」。5年くらい前から少しずつブログや動画で紹介され始め、手製本の『月の教科書』にまとめられたものを自社販売されたのち、2021年にはビオ・マガジン社から単行本『月の教科書』が上梓されました。

初代『月の教科書』
再編され、ビオマガジン(アネモネ)から出版されたもの


「月の欠損」とは、何か。

出生図の月があるサイン(星座)にまつわることは7歳までのチカラしか発揮できず、長じてからその象意にはいくら注ぎ込んでも努力しても「ないものはない」「ゼロになにを掛けてもゼロなのである」という、とても冷徹な理論です。

冷徹にも関わらず、この月の欠損理論に「長年の苦しみから救われた!」という人があとを絶ちません。

かくいうわたしも、「あーーーーー、、、そっか、、、たしかに、よかれと思って、無理にがんばってたのかも?もう、そんなにまでしてすることないのかも?」と、真新しい部屋をまるっとひとつもらったような、あるいは肩透かしを食らったような、不思議な感覚で受けとめています。

センセーショナルかつショッキングな理論ですが、月のあるサインの180度対角のサインの象意に取り組む事で『欠損』の呪縛から逃れ、より自分らしく生きることができる、という救いの手も差し伸べられています

これを『月の教科書』の中で「月光反転法」という呼び方をされています。
月が水瓶座の人は獅子座、月が射手座の人は双子座、のようにですね。

◯月光反転をファッションに展開する

これはファッションにおいても同じであると言及されています。

たとえば月魚座の人は、対角の乙女座的なファッションにすると、よりその人らしい魅力が放たれる、というものです。

「『月の欠損理論』をファッションにも応用ですって?!面白い!なるほど!やってみました!」

といって、服部みれいさんがマーマーマガジンで特集を組まれたこともあります。そちらの記事も面白かったです!

まぁまぁマガジン24号


ファッションにおいてはアセンダント星座にも同じ作用があるとのことで、蟹座がアセンダントのわたしは、家庭的、女性的な装いよりも、対角のディセンダントにあたる山羊座的なカッチリした格好のほうが意外とハマる、ということになります。

これは面白いことに、月反転を知る前からもうずっと、自分で服を買うようになってからは、レースやフリルのついたようなフンワリヤンワリはとっくに選ばなくなってる…。むしろ制服っぽいのとか、黒とか紺の立て襟ジャケットやベルトで締めるコート、そこまでではなくとも、パリッとした生地や柄のスカートとかは、いくつになっても最後の砦のようにラインナップに欠かさない。月反転かどうかはともかく、昔から渋好みであった。あとは山羊座の持つ「フォーマル」「伝統的な」という面を取ると、着物もアリなのだが、たしかに着物を着ているとシャンとするし、まわりにも褒めてもらえる(不思議と方方から受け継いだりもする)。仕事着、作業着も山羊座的、ということで、これも思い返せば農作業のお手伝いのときとか、山歩きのときとか、作業や運動に集中できる衣類はどこか安心する。安心するということは、合っているのだろう。

…といったように、ワードローブを考え直す参考にしています。

月は水瓶座なので、奇をてらった格好は似合わない、ということで、袖にはフリンジ、身頃には数カ所わざと穴が開けられた、アシンメトリーなオーバーカットソー(黒)は、気に入ってあちこち着ていきましたが、もういいかな、と、昨年の引越しを機に処分しました。ありがとよ。


◯月は幻(マーヤ)だけど、禁止ではないのでは

愛先生がおっしゃるには、「たいていわたしたちは月のサイン的なことに慣れ親しんで生きてきていますから、欠損だなんて受け入れがたいと、さいしょは反発もあるし、理解してからでもつい、月のサインに引っ張られるのです」(意訳)ということで、それには自分もおおいに身に覚えがあります。

愛先生ご自身も動画内で、「僕は月牡羊座なので料理は苦手なはずなんですが、でもついね、こうやって作っちゃうんですよ苦笑」といって、釜飯炊いたり米粉のパンを焼いたり、トマト缶を開けて謎のソースを作ったり、洗いたてのぬか漬けをパリパリかじったりしておられます(和む)。

それもあって、月は「何が何でも」の禁則事項ではないと考えるようにしているのが今現在のわたくしです。

『月の欠損論』以前の、ごくふつうに学ぶ占星術上での月は、自らを養うもの、疲れたときは月のサインを満たすこと、と語られます。心理占星術では、「月の欲求は太陽のエネルギーで充足させる(その調整により、唯一無二の人格につながる)」と考えることも学びましたが、かように月をないがしろにしすぎると、自分のなかの幼な心がヘソ曲げて駄々こねる、という部分もあるんだろうな、とわたしは思っています。鑑定のときも同じ考えで、段階的にお伝えしています。また、例えば「太陽が激しすぎて」とか(そのように感じられるとの)実感のこもった訴えには、特定の理論だけをオススメするのではなく、バランスをいかに取るかと提案したほうが腹落ちがよかったようです。

自分の中の幼な子(月)がホッとすること、部屋着でくつろげるような内向きのことを、外向きの日々に織り交ぜていく。
月水瓶座のわたしの場合はそれらしく(?)、疲れたら、たとえばボーーーーっとひとりで漫画読むとかですかね。さいきん読んでないかもー。途中で挫折したゴールデンカムイの続き、読もうかな。

ただし、とりもなおさず月のサインにある「何か」で人生を引っ張っていこう、第一人者になろう、と意気込むことはしなさんな、ということなのだと理解しています。

わたしの場合は太陽水瓶座の人こそが達成できる境地を目指さない。「だれかれ構わず友達になれるなんて思わなくていい」「えらそぶるな、奇人変人ぶるな」ということになります。

代わりに獅子座っぽいことをすると自分が満たされ、巡り巡ってまわりの人にも喜ばれるんだよー、そこで繋がっていける人と繋がっていけばいいんだよー、ということで、これまでどおり好きな人やモノ、コトにはアツクなり、「自分を表現する」、ということで、発作的に絵を書いたりZINEつくるなどを(求められることを第一義に置くことなく)、今後もやっていくでしょう。

月光反転して、獅子座的なファッションも良いぞということなので、大阪ならかつての環状線、東京なら中央快速みたいなオレンジ色のハーフコートは永遠に続投ですな(端っこが擦り切れてるけど、何度か針を入れつつ長年愛用しています)。いろんなことのスタイルに反映させて、観察していきたいです。

そして日常的には(月は日常)、これからも愛先生の発信や、同じく水瓶座のプロ奢ラレヤーさんの発信に触れてゆく。けれども、ゆめゆめふたりのようになりたい、なれる!とは思わないこと(そもそもそんな大それた飛躍はしていませんが)。


水瓶座の人は、ご自身の考えを頑なに譲らないけれど、偏見なく世の中や人を観ておられると思う。

◯原典に当たりたい、さらに詳しく知りたい方はどうぞ!

『月の欠損』についてご興味がムクムクと湧いてきた方へ、愛先生の書物を再びご案内しておきます。

「月と太陽が同じサインの場合はどう考えるの?」ということにもページを割いておられます。

それとこちらもぜひ。

つい先日、愛先生のチャンネルで紹介されていたのですが、月の欠損と反転について感銘を受けた「元専図」さんという人の配信されている動画がとてもわかりやすかったです。

引き合いに出されているアニメのキャラクターやお笑い芸人、ミュージシャンを知らないわたしでも「ホホー」とうなずけました。洞察力✕お話し上手、「元専図ついり」さんは何座だろう?分析・批判の鋭さからして乙女座?徹底調査ぶりからして蠍座かも?(月は牡羊座だそうで)

※元専図さん、太陽魚座さんでした。魚座の回にて判明。なるほど~

1本観るにはけっこう長いですが、とにかく自分にはわかりやすかったのと、ゆるいようで、人への敬意と熱意がすばらしいので、「ついり」さんの動画もオススメしておきます。

このリンクは水瓶座の回です。


いやーー、こういうことを身近に学べるって、すばらしい!

星の一葉 ⁂ ホシノヒトハ

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