「転職と副業のかけ算」(moto著)の読書感想(評価:★★☆)

この本で知りたいことは2つある。
①どのようにして副業でお金を得ることができたのか。
②どのようにして自分にあった転職先を見つけることができるのか、またそこで成功を収めることができるのか。

①に関して
著者は副業をするにあたり、サラリーマンがブログやコンテンツ配信でお金を稼いでいこうと考えるときには、「本業で苦労して得たこと」つまり、「サラリーマンとして苦労して得たこと」を情報発信することが近道になるという。
その理由は、自分と同じ悩みを持った人がそれぞれどのように解決し、結果どうなったのかが知りたいため、そこに価値が生まれるからだ。
これを自分にあてはめていくと、どのようなことがあるのか考えてみる。

・上司との人間関係
特にこれに関しては、皆さんも悩んでいると思う。
私の場合、営業2年目の時にグイグイくる上司であったためすごく苦手なタイプである。
では、どういうときに打ち解けたのか?
それは、上司の趣味のランニングに付き合った時であった。
嫌かもしれないが、仕事以外で関わると仕事へも好影響があった。

・営業活動
商品を中々買ってもらえないときがあった。
得意先特性やバイヤーにもよるが、商品のことをできるだけ論理的に、記憶に残るような言葉で説明をしていたが、あまりハマらなかった。
では、どういうときに売れたか?
それは私という人間性を理解してもらえたときである。
会社の看板を背負った営業ではなく、私という人間が商品を提案する営業であった。

・飲み会
最近は、会社の飲み会もあまり開かれていないのかもしれないが、これが辛くて辛くてたまらなかった。なぜなら私は口下手な上、ほとんど飲めないのだ。
では、どういうときに楽しめたか?
それは周囲に私は飲めませんときちんと伝えることだ。
そうすれば、あいつは飲めないから烏龍茶の方がよいとなり、無理矢理飲まされない上に、酔っていないため頭は冷静、会話も楽しめるのだ。
もし、それでもお酒を強要されたら、少しだけ飲み、やっぱりダメですね。と笑い飛ばすぐらいがよい。

確かに、振り返ってみると色々ある。
これをもっとブラッシュアップしていけば、知りたいと人もきっと出てくる。
更にテーマを絞り、「○○できる人」というブランド化をしていく必要がある。
難しいが、ローマは1日してならず。

②に関して
多くの情報に触れることが大切。
気になる求人はひたすらブックマークをし、職種ごとに求められる本質的なスキルや、自分が目標とする年収に必要な能力を把握することが重要ということだ。
また、今の仕事との共通点を探すことで、実は食わず嫌いしているだけで、本当は活躍できる職種があったり、自分を求めてくれる会社を見つけることができる。
転職活動において、重要なのは、「個人でできること」つまり、あなたは個人でどれだけのことができるのか?あくまで個人として出した成果を訴求する。
転職してはいけないタイミングは、今の仕事が辛い、嫌になったというタイミング。
転職は、目的ではなく、自分が叶えたいことを実現する手段である。
「自分の思った通りの会社」や「安定した会社」はほとんどない。会社に安定を求めてはいけないのだ。
本当にいい会社=自分で働き方をコントロールできる会社

私は今一度、現在の職場環境を振り返り、仕事では成果を出すことにこだわってみようと思う。
そのための手段は、目的を明確にしスケジュール化する。上司や他部署も巻き込んで情報を収集する。失敗しても構わないというぐらいの気持ちでいくことが大切だと感じた。

①②以外での本を読んで新たな発見だと感じた部分は、「やりたいことがない人」のキャリアの描き方だ。
誰にである漠然とした「お金持ちになりたい」という願望を、手触り感がもてるぐらいリアルに想像することが必要。
その方法は、生活に困らない収入は具体的いくらなのか?働かずに不労所得で海外にいる状態はどの国にいて何の収入でいくら得ているのか?映像で想像できるぐらいまで、情報を集める。
この願望を叶える働き方ができるのは、どのキャリアなのか?そのポジションにつくために必要な能力を把握して今の職場でその力をつけていく。
「願望」を「目標」に変えて、真剣に向き合うだけで行動も変わる。
私は、心のどこかで無理だろうと感じてしまっているが、少しずつ解きほぐしていき願望を叶えていきたいと思う。


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