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#13 Instagramで起きた署名活動と今後について(2022年8月版)

こんにちは!フォトグラファーのHossyです!

少し前にInstagramでフィード表示に関する抗議の署名活動が話題になりました。



今後のSNSの在り方に関するとても重要なニュースなので今回その内容のご紹介と今後の可能性の考察をまとめてみます。


1.署名活動の全容

発端は7/23(土)に海外のフォトグラファーが投稿したこちらの投稿です。


内容はInstagramの最近の「レコメンド表示」や「ショート動画をプッシュする」アップデートに関して、

「TikTokの真似をしないでほしい」と訴えたものでした。


この投稿をきっかけに多くの著名人が署名に賛同し、グローバルトレンドが起きました。
(2022/8/3時点では225万件のいいね、4.3万件のコメントが寄せられています)


署名活動に参加しているユーザーの意見としては
「これまでのInstagramに戻ってほしい」という思いから

・(動画ではなく)写真を楽しみたい
・TikTokの追随をしないでほしい
・フィードで(レコメンドでなく)友達の投稿を見たい

などの声を上げるユーザーが多くみられました。

賛同した著名人の中にはフォロワーが数億人いる海外セレブなどもいて、世界中から注目される大きなニュースとなりました。


この活動を通じて発信された多くの声に対して、
Instagram代表のアダム氏は自身のSNSにて下記の内容を発信しています。

動画の中でアダム氏は
写真に関して
「Instagramで写真はこれからもサポートする。しかしユーザーの関心は動画にシフトしている」

フルスクリーン表示に関して
「アップデートは試験的なもので、まだ改善の余地がある」

フィードのレコメンドに関して
「これはユーザーが新たなコンテンツを発見し、クリエイターがより多くの人々にリーチできるようにする最も効果的で重要な方法である」

との見解を話していました。


この声を通じて更に様々な声が寄せられていますが、2022/8/4(木)時点では以降Instagramの全社的な発信は止まっています。


2.今後のInstagram

[ショート動画に関して]

ここから今後のInstagramの向かうところを考察していきます。

まず、Instagramのショート動画を推していく流れは今後も変わらないと思われます。

Instagramの一番恐れていることは、利用ユーザーの減少です。

競合SNSであるTikTokの全世界の月間アクティブユーザーは、2021年10月時点でInstagramのユーザー数の約10億人に並びました。

InstagramやFacebookが10年かかって到達したユーザー数を、TikTokはたった4年足らずで追い抜いています。

こういったデータから見ても、最近の若年層のTikTokへの流れが大きく見てとれます。


10代,20代のユーザー層を取れないと、将来のマス層を獲得できないことになりますので、なんとしても若年層のからの支持を得たいのがメディアの思惑です。

アダム氏が話していた通り、SNSユーザーのショート動画への関心は世界的に高まっていますので、この流れに合わせてプラットフォームも変化させていく必要があります。


ここ数か月でも、Instagramのリールに関する機能に関するアップデートを多く行ってきました。


またInstagramのメディア紹介ページを見てみても、

リール、ストーリーズ、ライブ、メッセンジャーなど、どれも動画機能を中心としたコミュニケーション設計にさせていることが分かります。

ショート動画のトレンドを踏まえ、今後も各機能で、画像や文字に留まらない”動画”をメインとしたコミュニケーションが主流になっていくのは間違いないと思われます。


ーーー

[レコメンド機能に関して]

レコメンド投稿ばかりが流れるタイムラインに関しては、今後バランス調整が入ると考えています。


最近のレコメンドを強化していた背景は、あくまでスタートアップのクリエイター支援の一環と思われます。

Instagramの大元のMeta社は2022年末に向けてクリエイターの収益化支援を進めているため、Instagram内でもクリエイター視点でリーチしやすくなる仕様を推奨していました。

その調整として、今年の上旬、Instagramフィードを切り替えられる新機を実装したと推察しています。

この機能によって、自分のフィードを「フォローしているアカウントのみの表示」、「お気に入り登録しているアカウントのみの表示」を選択できるようになりました。

ただ、デフォルトの仕様がレコメンド多めのタイムラインのため、ユーザーからは、今回の署名のようなネガティブな声が多く寄せられています。

タイムラインのカスタマイズはまだまだ課題の多い機能のため、今後もバランス調整は入っていくものと考えられます。


3.最後に

個人的に今Instagramは、現在課題や問題が多く、サービスが佳境に立たされているように見えます。

Instagramのコンセプトが昨年までの「大切な人や大好きなこととあなたを近づける」から、

2022年に入り「大好きな人やものとのつながりを深める」に変わりました。

ニュアンス的には「出会いのメディア」から「関係性を強固にするメディア」への変化に向けたコンセプトの変更だと考えられます。


利用ユーザーの維持に向けて、多くのアップデートが必要なタイミングなのかもしれません。

コンセプトの変更もこれからのInstagramに向けた一歩と思われます。


これまでのInstagramが使ってきた人からすると、どうしても「使いにくくなった」声をよく聞きます。

そこはもしかしたらInstagram側の大きな事情が関わっている可能性があります。


個人的にもInstagramのサービスが好きなので、今後の動向しっかり見ていきたいと思います。

気づきやナレッジはまた記事にしていく予定なので、ぜひ読んでいただけたら幸いです。


タメになったと思ったら、ぜひ感想やスキなどいただけると活動の励みになるのでよろしくお願いします。

読んでいただきありがとうございました。

Hossy



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