peingという匿名質問サービス経由で下記の内容の質問をいただきました。

『ゲストハウスのフリアコについて、芭蕉さんのお考えは？ちなみに私は英語が話せる！とか、ゲストハウスの運営が学べる！とかそういう謳い文句で安価な労働をさせる考えが嫌いです。責任もって雇用しろよと思ってしまいます。』

回答がそれなりのボリュームになりそうなのと、noteに残しておいたほうが見直したり、人の目に付きやすいと思いますので、こちらで返信させていただきます。

フリアコについてのnoteでも書きましたが、僕はフロント業務など英語や運営が学べるようなポジションについては有給スタッフにお願いすべきだと考えてます。これは、お金や個人情報を扱う以上、一定の責任が生じるという考えからです。

ですので、自分のところでは謳い文句で募集するというよりは、住む場所の代わりに清掃とベッドメイキングをお願いしています。

経営者の立場でも同じことが言えるか？

責任持って雇用しろよっていう点については、気持ちはよくわかります。しかし、競争が激しく、客単価の低いエリアの数字をみたうえで同じことが言えるでしょうか。

自分が経営者だとして、例えば平均客単価2000円で10ベッド、1日最大2万円しか売上ないところでも1日1万円人件費かけられますか？という話ですね。
まぁ、この辺は家賃がいくらかとか、ビジネスか道楽なのかなど、それぞれの置かれた状況によって全く異なるのでケースバイケースだと思います。

考え方の根底にあるスタンス

個人的にビジネスについて考える時は、感情を抜きに徹底的にドライに考えた上で、自分（もしくは経営者）が譲れない部分に従って最適解を探るようにしています。

そんなスタンスなので、他の経営者のやり方について求められればアドバイスはしますが、自分が身銭切ってるわけではないので、よそのやり方についてはなんとも思いません。（※参考にできる部分はどんどん参考にしますし、自分がやるかどうかは別です。）

雇用じゃない見返りもあるのでは？

質問していただいた方はひょっとしたら雇用することが正義であり、フリアコは搾取なんじゃないかという考え方かもしれませんが、（違ってたらごめんなさい）自分は必ずしもそうだとは思っていません。

例えば一定の収入が他のところからあり、収入ではなく住む場所を求めているだけかもしれませんし、海外からの一時帰国で部屋を借りるほどではないけど、住む場所が必要、どうせなら楽しそうなところがいい。など、理由は様々だと思うからです。

そのうえで、お金以外にチャンスを与えるという選択肢もあると思っています。

例えば、絵が好きなら宿に紹介文と一緒に飾ってあげるとか、歌をやってるなら定期的に宿でライブ的なことをやらせてあげるとか、写真が好きならゲストの写真をとらせてあげるとか。アクセサリー作るのが好きなら有料ワークショップ開催してもらったり、販売コーナー設けてあげるとかでもいいと思うんです。

そんなわけでフリアコはそれぞれの宿がスタンスに応じて募集し、それに応募があれば成立しているので別にいいんじゃないでしょうか？

さいごに

質問していただき、ありがとうございました。
以上が自分のフリアコについての考え方になります。
質問をいただくことで考えをまとめるきっかけになるので助かります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
記事を続けるモチベーションに繋がりますので、よければ『フォロー』、『スキ』していただけると嬉しいです。

ばしょう(@hostelmanager_b)でした。