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僕がスタッフ採用面接の時に必ず聞いている質問と大事にしていること

少し前にホステルマネージャーがどんな仕事をしているかについて書きました。

その中で少しだけ触れたのですが、マネージャーの仕事のひとつとして採用面接があります。宿泊施設としてお客様に与えられる価値を高めるためには、仕事の質が高く、気持ちの良いスタッフの採用は不可欠です。

ちなみにホステルスタッフという職種のせいか、面接のドタキャン、面接までのやり取りがしっかりできない、募集要項に目を通してないなど、求人に対して応募から面接まで進むのは1/3程度です。

これまで自分がマネージャーとして実際に面接した人間は、ビデオチャットも含め20人程度と決して多くはありませんが、その中で自分が採用面接を行ううえで大事にしていることや見極めようとしている事を書いてみようと思います。

1. 人と話すのは好きですか?

ホステルやゲストハウスだったら当然だと思うんですが、そもそも人と話すの好きじゃないと困ります。
ではなぜこんな当たり前の事を聞くのかというと、楽しいことだけを優先して、他のことがおろそかになってしまいがちだったり、お客さん置いてきぼりでスタッフだけで盛り上がってしまうような傾向がないかを見極めるために聞くようにしています。
こちらの様子を伺いながらも、楽しそうにキラキラと話しをしてくれると最高ですね。

2. あなたはきれい好きですか?

これも、みんなきれい好きだって答えますし、そう答えてもらわないと困ります。そう答える前提で、さらに飲食でトイレ掃除ずっとやってましたとか、掃除好きであることがわかるエピソードを聞いたり、アピールしてるだけじゃないかなど見極めるために聞いています。
きれい好きであることが重要視されるのだと働く前から認識してもらう意図もあります。

住み込みスタッフの場合で変な人を入れてしまうと、施設内を散らかしてしまったり、設備をぞんざいに扱って壊したり、お客様の満足度を下げてしまいかねないので、ここは結構シビアに判断しています。

3. 接客業の経験はありますか?

コンビニやファミレス、居酒屋など、人との受け答えをするバイトを一定期間やっていれば最低限のことはできていると思うので、そのあたりの確認はしています。
接客業未経験だと、変なところで照れてしまったり、口ごもったり、失礼な態度をしてしまったりということがあります。
そのような人を一から育てている余裕はありませんので、よほど圧倒的な何かを持っていない限り積極的に採用はしません。

4. ドミトリーに泊まったことはありますか?

ホステルやゲストハウスに泊まったことがあるか?という質問でもいいのですが、実はこの質問が最も大事だと思っていて、基本的にはそのような施設を利用したことない人は採用したくありません。
利用者経験がないのに応募してくる人の多くは、英語の勉強になるからとか自分本位な志望動機が多いんですよね。
せめて、『英語を使って外国の人に日本を楽しんで欲しいから。』くらいは思ってて欲しいところです。

宿泊施設では、プラスでもマイナスでも宿に泊まった時の体験は大事だと思っています。共有スペースで国際交流をしたのが楽しかったでもいいし、同室の人がうるさくて全然眠れなかったとかでもいいのです。
大事なのは利用者の目線で考えられる視点を持っていることです。

5. これまで何か自分で工夫して上手く行った経験はありますか?

これは主体性を持って働けるか、物事や状況をより良くするために挑戦する意思があるかを見るために聞いています。
これが答えられなくても別に不採用にはしませんが、この答えが素晴らしかったりすると一気に採用したくなります。

さいごに

少し大げさかもしれませんが、宿のスタッフには、宿を代表してだけではなく、日本を代表してお客様と接してもらいたいと思っています。
日本を訪れているお客様の記憶に『日本であんなヤツらがいた』と刻みこみ、最高のエキストラとして日本の魅力を引き立ててほしいのです。


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ばしょう(@hostelmanager_b)でした。

そのお金は僕の知識に変わります。