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概念が分かった日

概念の意味が分からないと哲学の本を読めない、と思う。それが壁になっている。ぼくが初めて概念を分かったと思えた時に感じたのは、哲学者があれこれ説く哲学説というものがあるのではなく、哲学という世界だけが時間と空間を膨大にして広がっているイメージだった。膨大な「一つ」なのだ。ぼくの知識としてあるのは、西洋哲学のいくつかと唯識ぐらいだが、時間も空間も超えているので古くても新しくても、生まれた国の区別も関係がない。やはり世界という言葉が一番近いのかもしれない。そこで概念というと、元素みたいな思念物のイメージになるだろうか。要は組織的で生きていて内容を持った「まとまり」で、物であると同時に思考でできている。もちろんそれはぼくの概念の解釈だけれど、今の段階でぼくがヘーゲルなどを読む時に妥当していると思える。例えば、今日読んだ、長谷川宏訳の「精神現象学」の以下のページには妥当すると思う。

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