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あのお部屋に住みたいの

一人暮らしを始める。
やりたいことリスト100に書いた望みを、ひとつ叶える。

数年、実家に住まわせてもらっていた身として
寂しさや不安はあるけれど、これは決定事項。

もう揺るぎない。
実際に物件も探し始めて、不動産屋さんに通い始めたところだ。

この町でのお部屋探しは、まるで初めて。
以前住んでいた「第2の故郷」は小さい町だったから、
物件の母数が少ないうえ、紹介してくれる知人がいたため
迷いが少なかった。すぐに決められた。

ところが今回はどうだろう。
都会でエリアも広く、選択肢が無数にある。
そのうえ前回のお部屋探しとは違って、
全体的な予算が少ない。

2月末は物件の争奪戦。

毎月の家賃、生活費、貯蓄。
理想のお部屋の条件。

これら2つを天秤にかけて、待ったなしのシーソーゲームである。
つらいよぉ…怖いよぉ…!

築浅の綺麗なお部屋に住みたい。
日当たり良好、冬でもほんのり暖かさを感じられるような空間に帰りたい。
バストイレ別・独立洗面台がいい。
部屋は狭くても良いけれど、窓は大きいほうが嬉しい。

実は、そんな理想的なお部屋に、初日に巡り合ってしまった。
もうね、出会いがあまりにも早すぎた。
心の準備が追い付かない。即決ができない。

予算は若干オーバーしているものの、他の条件はほぼパーフェクト。
私はあの部屋に帰りたい……!!

気乗りしない集まりをひとつ断れば、
予算オーバー分の費用は浮かせられる。
(断る勇気も持てる)

一時的に仮押さえしてもらっていたけれど、
先日、決めかねてキャンセルしてしまった。
本当によかったのだろうか。

忘れられなくて何度もその物件のページを覗いてしまう。

今週もう一回見に行かせてもらって
その部屋がまだ空いていて、
「やっぱりここだ」と思ったら私が住もう。

こんなに願っている時点で
あのお部屋で決まりだったんじゃないかな。
あぁ、やきもきしちゃう。

それも楽しい、お部屋探し。
待っててね、私の理想の住まいよ。

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