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Episode 79 理解しなくていいのです。

「やーい! お前んち、おっばけやーしきー!!」
宮崎駿監督の名作「となりのトトロ」でカンタが言った名言です。
その後、さつきとメイのお父さんの「ハハハ…そういうのお父さんにも覚えがあるなあ」ってフォローが入るワケですが、アニメ映画の中の話に限らず、小学生ぐらいの男の子ならきっと身に覚えのある人がほとんどなのではないかと思います。
そういう私も然りです。

人の気持ちを思うのが苦手な私ですが、どうしても人の気持ちを思わなければならない場面が出てくることがあります。
以前ちょっとだけ話題にしたのですが、私も人並みに誰かを好きになったりするわけです。
流石にその局面では相手のことを、相手の気持ちを思うのです。
だって、ひとりじゃお付き合いは出来ないのですから。

でも、私の持ち出した数直線で測れるものは、せいぜい気になるあの娘の髪の長さと歩くスピード位なもので、内側の気持なんかをどのように感じたらよいかわかるワケもなく右往左往…。
困った私は、強引に相手を測りに行くワケですよ。

結果は撃沈。
さつきはカンタの「ちょっかい」のあとに、カンタをフォローしたお父さんに「男の子キライ!」って不満をぶちまけるわけですが、つまりそういうことです。

小学生のころに、気を引きたいがために気になっている娘に悪戯を仕掛けちゃう男の子を、いい歳をした男がやったら笑い話では済まされません。
今だったらストーカーかセクハラで大問題です。

相手に寄り添うことこそ、恋愛で大事なこと。
それを正面から槍で突いて様子を見るって、敵対心しか生まれないじゃないですか。

上手くいった恋愛が今のパートナー。
後から思うのは、横に立って一緒に歩いたな…ってこと。
ムリに思いを探る必要はないんだと、パートナーから大事なことを教わりました。

「思う≠理解する」なんですね。
そう思えるようになったのは最近のことです。

旧ブログ アーカイブ 2018/12/2 

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