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Episode 78 カブの料理で気付くのです。

誰でも食べ物の好き嫌いのひとつやふたつあると思うんですよね。
以前からお話している様に、私はキュウリが苦手です。
でも、これは聴覚過敏に由来する苦手な音の話で、そうではなく味が好きではないものもあるのです。

この時期だと、カブですかね。
食べられるんですよ、ただ…自ら好んで食べることはないです。
だから私が食事を作る時には基本、カブの料理は出てきません。
そんな感じで、それぞれの人に味覚の好みがあって、それ故に出てくるメニューもまた違ってくるわけですよ。

私とパートナーは共稼ぎなので、家事は出来る人が出来ることをやるって感じです。
だから食事の準備も買い物もできる人がやります。
次に買い物に行ける日までの日数分の食材を買うわけです。
特売の商品をできるだけ使って、ザックリの献立を考えながら買い物をして、その日早く帰ってきた方が料理する…って感じです。
でも、私とパートナーの好みが100%リンクするワケがないので、買ってきた食材をどう料理するかは、微妙に異なるわけです。
例えば、和風の煮物にしようと思ってパートナーが買ってきたカブ…カブがメインだと食べにくい私は、それでもカブを使わなければならないのでクリームシチューにしちゃいました…とか。

職場の仕出し弁当って、基本的に肉と魚が交互、それに季節の野菜と香の物が付くって感じです。
その日の弁当の蓋を開けて、苦手が入っているとちょっと凹みます。
もう、キュウリと同様に音がダメな香の物は諦めてますけどね。

きっとね、仕出し弁当を頼む人は、多かれ少なかれ入っている料理を見て小さな一喜一憂をしているんだと思います。
そりゃぁ、苦手なモノより好物の方が良いに決まっているじゃないですか。

私は、私自身が弁当箱の中に苦手を見つけてちょっと凹むのに、同じように他の人がちょっと凹んでいると思えないケースが多いのです。
弁当を食べる物理的なスピードは気にしているのに、美味しく食べているかどうに興味が行かない…とでも言いましょうか。

相手が思考することへの想像力が働かないのです。
言葉にして後から「分析」することは出来るのですが、その場では考えられないのです。

仕出し弁当を食べるのに、よほど苦手な食材なら残すでしょうが、食べられなくはない料理なら残さないでしょう。
多分、顔色一つ変えずに食べちゃうと思います。

家での料理なら「煮物のつもりだったけど、シチューもいいよね」…と言われて思考に差があると気が付くでしょう。

そもそもコミュニケーションの場数が少ない私は、発生する事象にばかり気を取られ、相手がどう思っているのかを考えるところまで気が回りません。
そこに数直線管理を持ち出せば、なおさら発生する事象のみになっていきます。

思考の原点がみんな違う。
言葉ではわかっています。
でも、気が付くと自分が基準の数直線を振り回す私がいます。

人の気持ちを思うって、難しいですね。

旧ブログ アーカイブ 2018/12/1

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