HOTSTUFFマテリアル製作講座〜ゲーフラ編〜
厳しい暑さが続いておりますが皆さんは如何お過ごしだろうか。
さて、今シーズンのお盆の試合日程だが8/12のアウェイ町田戦から8/19のアウェイ甲府戦まで中6日間ある。
選手からすればこの厳しい夏の暑さの中でしっかり休めることはありがたい事だろうが、我々サポーターからすれば折角のサマーバケーションなのに丸6日間も試合が無いと言うのは寂しいものだ。
この6日、何か有効活用できないだろうかと言うことで筆者としてはゲーフラ作りを提案したい。
しかし、ゲーフラの作り方なんて知らない、何から始めたら良いか分からない、そんな人も多いだろう。そんなわけで今回は初心者に向けてゲーフラの作り方を記事にまとめてみた。是非ともこの記事を参考にこのお盆休み、ゲーフラ作りに挑戦してもらいたい。
そもそもゲーフラって何だ?という人もいると思うので簡単に説明。
ゲーフラとはゲートフラッグの略称であり、スポーツの観戦時に観客が両手で持つフラッグの事だ。一般的には、フラッグの両端を筒状に縫い、その部分に支柱を1本ずつ差し込み、布を広げる形で支柱を両手で持って高く掲げて使用する。掲げた様が門(ゲート)に見えることからゲートフラッグと呼ばれている。通常の手旗などと比べてフラッグに描かれたメッセージやイラストが目立つためアイキャッチ効果が高く、自分の気持ちを見る人に伝えやすいのが特徴である。
そして簡単に作れるというのも大きなポイントだ。今回は、針やミシンを使わず誰でも簡単にゲーフラを作れる方法を紹介する。他にも様々な作り方があるが、まずはこの記事を参考にしてもらいたい。その上で、自分の作りやすい方法を模索したりアレンジしてもらえれば良い。
では早速作ってみよう。
①デザインを考えよう。
まずはゲーフラのデザインを考えよう。デザインによって作成に必要となる材料の種類や数量が変わってくるので、デザインが決まらないことには何も始まらないのだ。
ぶっちゃけ初めてのゲーフラ作りなのでデザインなんて何でも良い。
重要なのはデザインではなく、そこに込める情熱だ。チームや選手に伝えたい想いをそのまま描けば良い。ゲーフラのデザインに決まりなんてものは存在しないので当然文字だけ、イラストだけでもOKだ。
ただ、初めてのゲーフラ作りで複雑なデザインにしてしまうと失敗しやすいので最初はシンプルなデザインから始めてみることをお奨めする。馴れてきたら複雑なデザインにも挑戦してみよう。
デザインは何でも良いと言ったが、当然ながら侮辱的、差別的、公序良俗に反する内容のデザインはNGだ。
過去にはガンバ大阪の応援団体がナチス親衛隊のエンブレムを模したフラッグを掲げたことで重い処分が下された事例がある。
「知らなかった」では済まされないので既存のデザインをモチーフとする際は気を付けよう。
また、他人のデザインを無断で丸パクリするとトラブルの原因になるのでそれもやめておこう。
デザインの作り方だが、今の時代PCのソフトやスマホのアプリで簡単に作ることができる。勿論、紙にペンで手書きするのもありだ。自分に合った方法で作ってみよう。
今回はHOTSTUFFメンバーのやまけんに依頼してシンプルなデザインを作って貰った。
②サイズを決めよう。
デザインが決まったらゲーフラのサイズを決めよう。ゲーフラのサイズによって購入する布の量(大きさ)が変わってくる。サイズが大き過ぎるゲーフラは、作るにも掲げるにも大変になるので最初は作りやすくて掲げやすい1m×1m程度のサイズがお奨めだ。
この記事内でも1m×1mのサイズで作ってみる。
③型紙を作ろう。
次はゲーフラの型紙作りだ。
先程作成したデザインをA4用紙サイズから約1m×1mサイズに拡大印刷したい。この作業はセブンイレブンに設置されているマルチコピー機を使うと簡単に行えるのでその方法をお教えする。
まずは先程作ったデザインをA4用紙に印刷して原紙とする。家にプリンターが無い人はセブンイレブンのマルチコピー機で印刷することも可能なので原紙の印刷もマルチコピー機から行おう。
詳しいやり方はこちらから。↓
ここからはマルチコピー機を使って拡大コピーする方法をお教えする。
④材料を揃えよう。
ゲーフラ作りに最低限必要な物は布と棒と塗料と接着剤だ。
布は手芸店やネットで購入することができる。生地は塗料さえ乗れば何を使っても良いが、初めてのゲーフラ作りなら生地が厚すぎるもの、絵柄の入ったもの、濃色のものはやめておこう。理由は後述する。
次にゲーフラの布を支える棒だが、こちらも長ささえ確保できていれば何を使っても良い。今回の場合ゲーフラが縦1mなので最低でも長さ1mは欲しい。
伸縮棒は種類も多く、ゲーフラのサイズに合わせて長さを自由に変えられるので特にお勧めだ。100円ショップなどでも購入できるので手に入れやすい。今回は100円ショップで購入した伸縮棒を使う。2本で200円(税抜)。
次に布にデザインを描く際に必要となる塗料だ。こちらも布に色さえ乗れば何を使っても良い。お勧めはアクリル絵の具や油性ペンだ。これらは水に濡れても色が落ちないので、雨天の試合でゲーフラが雨に濡れてしまっても色が落ちることはないし、水洗いもできる。
今回はポスカとアクリル絵の具の両方を使って色を塗ってみる。
絵の具はチューブ1本で300円程度。
ポスカは太さによって値段が違うが、こちらも1本300円前後。
最後に接着剤だ。
接着剤は袋縫い(棒を通す部分)を作るために必要となる。ミシンで縫う方法もあるがミシンが無い家もあるだろうしハードルも高いだろう。接着剤の方が誰でも簡単に使えるので接着剤をお勧めする。
瞬間接着剤や木工用ボンドでも良いが布用接着剤「裁ほう上手」を強くお勧めする。手芸店に置かれているので布と一緒に購入しよう。コンビニで売られていることもある。
裁ほう上手は熱を加えることで固まるのでアイロンが必要となるが、アイロンはゲーフラ作りに置いて様々な場面で役に立つので持っておいて損はない。普段の生活でも使えることは多いので家に無ければこの機会に購入しよう。
裁ほう上手は500円程で買える。
これで準備は完了したので、ここから本格的にゲーフラ作りに取り掛かる。
⑤布にデザインを写そう。
ゲーフラを作る上である程度広いスペースがあった方が作りやすいので、最低でも1m×1mの平らなスペースを確保しよう。
③で作った型紙の上に布を敷く。デザインが透けて見えるので、マジックペンや鉛筆でデザインをなぞる。
生地が厚すぎるもの、柄の入ったもの、濃色のものはお奨めしないと前述したが、この行程で型紙のデザインが透けない場合があるからなのだ。それらの布にデザインを写す場合は他の方法があるが今回はその方法の紹介は省略させていただく。
⑥布を整えよう。
次に布を整える行程に入る。
布を切ったことによって、切った部分の布がほつれてしまうので、ほつれを補修する。
この時、袋縫い部分はまだ接着しないでおこう。ここで接着してしまうと、この後の色塗りの工程に支障が出てしまう恐れがあるからだ。
⑦色を塗ろう。
布を整えたらゲーフラに色を塗っていく。
⑧袋縫い部分を接着しよう。
最後は袋縫い部分を仕上げる。
どうだっただろうか。
今回は材料費2500円、作成時間は4時間程だった。
長々と説明したが一つ一つの作業は単純で簡単だ。要領を得れば何も難しいことは無いはずだ。最初はかなり時間が掛かるかもしれないが慣れれば手早く作業出来るようになる。
はじめは上手くいかなくて当然なので、何度もトライしてみよう。大切なのは失敗しないことではなく失敗から学ぶことだ。
そして世界にひとつだけのゲーフラを完成させて試合日にスタジアムで掲げてみよう。
きっと選手達の力になってくれるはずだ。
tkm
やまけん
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