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2023年J2リーグ第34節 vs大宮アルディージャ@ヤマハスタジアム

秋田での痛恨のドローからなかなか立ち直れず仕事も手に付かない1週間を過ごしていたが次の試合はあっという間にやってくる。さっさと気持ちを切り替える事もフットボールサポーターには必要だ。

今回は「旗DAY」と銘打たれ、サポーターに旗の持参が呼び掛けられた。

各団体も今節はいつもより多めに旗を用意し、周りのサポーターに貸し出しを行っていた。
我々のいる118ブロックでも、配布した旗を受け取ってウォーミングアップから振ってくれた皆様、ありがとうございました。
特にこの試合では多くの子供達が頑張って旗を振っている姿がよく見られた。旗に興味を持ち、その浪漫を感じて貰えたのならとても嬉しい。

旗はスタンドの華であり、応援に迫力と彩りを加えてくれる最高のアイテムだ。
選手達の士気を高めると同時に、相手選手やサポーターに威圧感を与える。視覚を通して選手を鼓舞し、勝利を呼び込む。今日の試合でそれを実感した人は多かったのではないだろうか。だからこそ、旗DAYに限らずホーム・アウェイ問わず毎試合旗を持参して振ってもらえるとありがたい。

思い返せばヤマハスタジアムのゴール裏は、様々な要因があって旗を振る文化が根付かなかった。
昔のヤマハスタジアムでは、コアゾーンが今のGB席(北側スタンド1階)にあった為、最前列以外でサイズの大きい旗を振ることができなかった。旗が振れない為、旗を振らない応援が定着した。
2013年のヤマハスタジアムの大改修によりコアゾーンが南スタンドへ移動し、ゴール裏のどの位置からでもサイズの大きい旗を振ることが出来るようになった。
しかし、「旗で試合が見えない!」と言ったクレームが多かったのか、2016年頃から公式Lフラッグを超えるサイズの旗はゴール裏最前列以外では振れないと言うルールが定められた。
スタジアムの構造としては旗を思う存分振れる環境になったのに、今度は規則によって旗振りに制限が掛けられてしまった。
このルールが出来た当時、筆者含め多くのサポーター仲間が憤りを感じた。フットボールの応援文化を否定されたような気がしてとても悔しかった。
案の定、人は入っているがどこか華やかさの欠けたゴール裏となってしまった。
一方で毎試合、北スタンドではアウェイサポーターが思う存分旗を振っており、それに悔しさと羨ましさを感じながら応援していた日々が今となっては懐かしい。

そして2022年、南側スタンド中通路より下段(F1ゾーン)でLフラッグを超えるサイズの旗振りが解禁された。
このルール変更に筆者を含め多くのサポーター達が喜びの声を上げたのは記憶に新しい。定められたルールの中で工夫をしながら最大限の応援をしつつ、ルールの改正を求め続けたサポーター達の存在を知っていたからこそ、このビッグニュースに心底喜んだ。

そしてこのルール変更から、ヤマハスタジアムのゴール裏は目に見えて華やかさと迫力が増したことは言うまでも無いであろう。

それでもまだまだ旗の本数も旗への理解も充分では無いと思う。これから先、更にジュビロ磐田のゴール裏を盛り上げるために、より多くのサポーターに旗を振って頂きたい。それは必ず選手の背中を押し、勝利を呼び込むことに繋がるし、その積み重ねがJ1復帰、J1定着、そしてタイトル獲得に導いてくれる。選手に頑張ってもらおうではなく、選手と共に戦って共に勝利を掴み取りましょう。

稀にこう言う試合があるからフットボールはやめられない。まさしくフットボールは合法麻薬である。ジャンキーだね。

近年、大宮との対戦は毎回劇的ゴールが生まれている。今年3月のNACK5での試合では我々が絶望を味わったので、今日の大宮サポーターの気持ちはよく分かる。この対比もフットボールの無情さであり美しさなのだ。
どんまい。

ただ最下位のチーム相手にこの内容の試合はあまり誉められたものではない。セットプレーからの失点と、CBの裏を取られてからの失点、どちらも今シーズンの磐田によく見られる失点パターンだった。今節の大宮戦を含め、ここから7試合連続でシーズン前半で勝てなかったチームとの対戦になる。相手チームの多くは夏の補強で戦力も強化されている。このリベンジの7連戦初戦が薄氷の勝利だったことを考えるとやはり弱点は絶対に克服したい。

とは言っても我々サポーターが直接出来ることは応援しかないわけだ。
この大宮戦では試合内容が悪くてもサポーターの応援で勝てる流れに持って行ける、勝てる雰囲気を作り出せることが体感できたと思う。
試合結果を直接左右することは出来ないが、勝利を呼び込む手助けはできる。今日の勝利はサポーターが呼び込んだと言っても過言ではないと思っている。
試合展開も相まってゴール裏の盛り上がりは素晴らしかった。
だからこそ選手達は苦しくても走り続けれたのだと思うし、諦めずにゴールを狙い続けたのだと思う。
こう言う盛り上がりは継続していきたい。冒頭でも触れたが旗DAYに限らず旗を持っている方は是非とも毎試合旗を持参して振って頂きたい。旗が無い人はお貸しできます。旗は振りたくない!と言う人はその分、大きな声を出したり跳び跳ねての応援に全力を注いで頂きたい。
踏ん張りどころの今だからこそ、改めて背番号12の自覚を持って残り8試合、選手と共に戦って行きましょう。

tkm


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