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2024年J1リーグ第8節 vs名古屋グランパス@ヤマハスタジアム

みなさんご存知のとおり、三連勝をかけて挑んだホーム名古屋戦は0−1で敗れた。そして、この試合の応援を受けてゴール裏についての議論が巻き起こっている。この手の話はいまに始まったことではないけれど、こんなタイミングだからこそ、グループとしての応援に対するスタンスをあらためて提示してみたいと思う。ゴール裏の中心部やメイン側の状況は分からないので、あくまでも自分たちの目に映った範囲のことにだけ触れる。

この件についてちゃんと言語化しておこうと思ったきっかけは、メンバーのひとりであるカズさん(A.K.Aおかず@ジュビロ)が個人的に書いたnoteだった。仲間内で唯一バックスタンドを主戦場としている彼はゴール裏の応援を俯瞰できる存在であり、いつも我々に違った視点をもたらしてくれる。今回の記事もいろんな示唆に富んでいると思うので、興味がある人はぜひ全文読んでみてほしい。

そして、バックスタンドの最上段にいた彼ですら感じ取れるほどに、この日のゴール裏の状況はよくなかった。

もちろん、個々で見れば諦めずに応援をやり切った人もたくさんいたと思う。しかし、試合が進むにつれてただ茫然と試合を見ている人が増えていったのは感じていたし、最終盤の反撃チャントにもスタジアムの雰囲気を変えるほどの力は感じられなかった。

「みんなで勝たせよう 俺たちの声で」
仲間も含め、あのとき本気でそう思っていた人がどれだけいただろうか。

あの試合展開でテンションが落ちてしまうのは当然といえば当然だし、むしろ劣勢のなかで自分を奮い立たせてチャントを歌い続けることはそう簡単ではない。とはいえ、応援団の端くれとしてゴール裏に陣取っておきながら何もできなかったという無力感が強く残った試合だった。どうすればよかったのか、なかなか答えは出ない。

熱く応援したい人から空席を探して来たであろう人まで、118ブロックにはいろんな観戦スタイルの人達が集まっている。そのため、「とにかく応援頑張ろうぜ!」というスタンスの人間が集まる中心部よりも試合展開にテンションを左右されやすい傾向にある。ときには端っこと思えないほど応援が盛り上がる日もあるし、その逆もまた然り。それはそれで自然なことだし、我々も勝手にこの場所に集まってきているだけなので、「ここもゴール裏なんで全員飛び跳ねて歌ってください」なんて周囲に押し付けて回るつもりは一切ない。できているかは別として、自然とそうしたくなるような雰囲気を目指していきたい。

一方で、意図的に使う局面を除いて試合中のブーイングには正直あまり意味がないと思っている。確かにストレスの溜まるレフェリングだったかもしれないけれど、せっかく高まってきた応援ムードをつまらないファールのためにいちいち切ってしまうのは勿体ないし、なにより俺たちは審判と戦っているわけではない。
もしも理不尽な判定や相手チームのムカつく振る舞いがあったとして、全てをひっくり返す方法はただひとつ、目の前に試合に勝つことである。そして、試合が続いているならまだ結果は変えられるのだ。じゃあ選手にとって何が一番プラスになるのか?その視点は常に持っておきたいと思う。

スポーツにおいて応援が決定的勝因になることはない。元も子もない話だが、これは揺るがない事実だ。そう理解していると同時に、我々は応援の力でジュビロを勝たせようとマジで思っている。矛盾しているかもしれないけれど、サポーターに出来ることは必ずある。飛び跳ね続けるのは無理だけど旗なら振れる、という人は各団体が配布している小旗をどんどん使ってほしいし、手拍子だって人数が集まれば雰囲気をガラッと変える武器になる。
せめて終わりの笛が鳴るまでは、一人ひとりができるアクションで選手とともに戦い続けてほしい。その積み重ねこそがヤマハスタジアムを圧倒的な「俺たちのホーム」にする唯一の方法だと信じている。

さて、ここからはアウェイ九州2連戦だ。なかなか遠くまでは行けないという人もたくさんいるだろう。そんな人は、次に自分が応援に行けるタイミングで何ができるのかをあらためて考えてみてほしい。アウェイゲームは行ける人間で頑張って、二つ勝ってここに戻ってくる。

4月27日、またしても同じことを繰り返すのか、もしくは最高の雰囲気で選手たちを迎えるのか。今ならまだ結果は変えられる。やってやろうぜ。

Kz Ishii (Instagram: kz_ishii)

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