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2023年J2リーグ第37節 vsV.ファーレン長崎@ヤマハスタジアム

シーズンも残り6節と佳境を迎え勝負の10月に入った。直近の2試合で勝利という結果が伴わずチームは厳しい状況に置かれていると言えなくもない。サポーターに出来ることは選手を勝たせる雰囲気を作り応援することだ。前日に藤枝が勝利し清水が負けた為、結果次第では2位へ返り咲く事ができる。今シーズンは大事な試合でことごとく勝ち点を積み上げられないことも多いが、ここで足踏みしている場合ではなく運も味方につけて流れに乗ろうぜと言う事で、仲間と共にスタジアムへ向かった。

この日はX(Twitter)で #アツまれ という企画が開催されクラブOBによるシーズン前半戦を振り返るトークセッションを行っていた。

現役の大井選手やOBの福西氏など懐かしい顔ぶれを見て過去の記憶が思い出として蘇ってくるが、その中でも成岡翔氏に多少なりとも思い入れがあるのだ。
少しだけ昔話をさせていただくと、筆者と同じ地元であり、高校時代に活躍している姿を見て卒業後は磐田に入って活躍して欲しいと子供ながら願っていた。
おお・きく・なると言えはオールドファンにとって聞き馴れたフレーズではあるが、ここでは省略させていただく。この入団がきっかけとなり以前よりもスタジアムへ行って応援したいと思うようになったのである。

筆者が成岡氏在籍時の現地観戦した試合のゴールで印象に残っているのが

・09年レイソル戦 @日立台
・10年ナビスコ準決勝フロンターレ @等々力

の2試合である。自分で撮影した当時の写真が手元に残っていないのが残念ではあるが、YouTubeなどで映像を探して欲しい。

何故アウェイの試合ばかりなのかというと、進学先が決まっていた筆者に当時の知り合いから「アウェイの応援も楽しいから来てみる?」と誘われたからである。
中心部のシンボルであったバンデーラの中に入って跳ねていたり、フラッグを借りて試合中に振っているうちに、この楽しさを覚えてしまいなんとかしてアウェイも行きたいと考え、ゴール裏に行って声を出し飛び跳ねるスタイルを始めた。10代から紆余曲折もありつつ通い始めたが、遠征の基本は車の乗り合いや鈍行オーレで節約しながら現地へ行くのである。数十年たった今でも当時と基本的に変わっていないのが寂しい限りではあるが、いつかアウェイを全通して観光と地元名物を沢山食べ飲み出来るくらいの財力を手にし、休みに余裕がある遠征をしたいものである。願わくばACLで海外遠征をしたい。仕事都合でパスポートを更新したので出場が決まったら喜んで海外へ飛んでいくぞ。

背番号10を背負い磐田で戦ってくれた事実は変わらない。引退後も地域活動で地元へ貢献してくれる成岡翔氏に幸あれ。


トークセッションも終わりウォーミングアップが始まると仙台戦でも配布された小旗が一斉にゴール裏から振られた。試合前からチャントや手拍子で選手と共に戦う雰囲気を作っていく。この「アツ」い空気を試合中も継続していこうと願いつつキックオフ。
試合内容はハイライトで詳しく確認して欲しい。

前半途中まで長崎のファンマにチャンスを作られるなど危ないシーンもあった。相手選手が簡単に倒れてすぐ笛がなり、判定に対するフラストレーションを感じる展開が続いていた。だが前半34分に歓喜の瞬間が訪れる。
鈴木雄斗のクロスに山田大記が飛び出し、エリア右から相手を背負いつつ右足でうまく合わせてゴールネットに突き刺した。
欲しかった先制点に沸き上がるゴール裏からキャプテンへ向けた拍手と声援がスタジアム中に響く。前節からスタメンに復帰した頼もしい現背番号10は俺達の誇りであることを認識させてくれた。
55分と66分に訪れたドゥドゥのチャンスに関しては、どちらかでも得点していればもっと楽な試合展開になっていたはずだ。この時に118エリアから「圧」倒的な声援や手拍子が出来ていたら少しはゴールを呼び込めたのでは…と個人的な課題も見えた。
その後は追加点もなく試合終了の笛。3試合ぶりの勝ち点3を掴み取り2位に返り咲いた。カード提示者0とフェアプレーの試合であった事がわかる。普段であれば、試合後に選手がゴール裏へ挨拶に来る時はチャントで迎えることがほとんどだ。ただしこの日に関してはチャントを歌い続ける者と選手に向けて声掛けをする者とが入り混じっていた。

「次ダービーだぞ!」「ダービー絶対勝つぞ!」「清水に負けるな!」

とサポーターから激励の声が飛ぶ。

そう、次節は昇格争いでも順位が近い清水エスパルスとの大一番である。この記事を書いている時にもSNSなどで互いのサポーターによる煽り合いが始まっているのを目にする。色々な意見があるだろうが筆者の結論はフットボールの結果で黙らせてやろうである。
ジュビロのエンブレムを胸に戦う選手や監督達はもちろん、ジュビロ磐田に関わる(関わっていた)全てのファン・サポーターで共に歓喜の瞬間を日本平で味わえると確信している。
最後にこのチャントで締めさせてもらう。

 清水に勝ってくれ

 清水に勝ってくれ

 清水だけには勝ってくれ

 絶対に勝ってくれ


10月7日、日本平ビジターゴール裏で呼ぼう呼ぼう。

byなる (X:SunSuke23)

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