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2023年J2リーグ第39節 vs徳島ヴォルティス@ポカリスエットスタジアム

清水での屈辱的な敗北から2週間、筆者は喪失感に苛まれた日々を過ごした。
試合に負けた事は勿論だが、時代の流れに抗えず静岡ダービーの衰退を実感したのが個人的にショッキングだった。
試合終了のホイッスルが鳴った時に感じた虚無感は死ぬまで忘れないと思う。

さて今の状況を整理すると、磐田が清水に負けた事で清水が2位へと順位を上げた。そして東京Vが大分に勝った事で磐田と東京Vが勝点65で並び、得失点差で優位に立つ東京Vが3位に着いた。
磐田はたった一度の敗北で順位を2つも落としてしまった。J2も残り4試合、自動昇格を狙う磐田にとってこの失態は致命的だ。

まだJ1昇格プレーオフと言うチャンスも残されているが、我々は昇格POの恐ろしさを十分に理解しているはずだ。9年前の昇格POは未だにトラウマである。
POになっても勝ち上がるのは我々だと信じてはいるが、すんなり自動昇格するに越したことはない。
どちらを狙うにしても厳しい状況なら、可能性がある限り自動昇格を狙うべきだろう。
どの道、残り全試合勝つしかないのだ。
まずは目の前の徳島戦に勝利し、6位以上を確定させる。

磐田から車で5時間掛けて徳島へ

徳島ヴォルティスのスタッフによると前売りの時点でビジターチケットは500枚ほど売れているとの事。あのクソみたいな試合の後だと言うのに日曜の徳島に500人も来るとは正直驚いた。このクレイジーなサポーター達と徳島で勝利を掴み取り、磐田に勝ち点3を持って帰るしか無いだろう。


ポカリスエットスタジアムではスタンドへ繋がる階段ゲートへの幕貼り、所謂"ゲート貼り"が可能だ。日本のスタジアムではゲート貼りを禁止している所も多いが、ポカリスエットスタジアムは貼ってOKとのことで試合前からテンションが上がった。やはり幕の貼り甲斐があるスタジアムというのは最高である。

前節のIAIスタジアムではビジター応援エリアが全席指定席であったが、今回は自由席だ。現場の状況に合わせて臨機応変に席を移動できると言うのはやはり大きい。
今回はゴール裏の下段ブロックになるべく人を固める形で応援することとなった。
前節の清水戦では、声を出せる人・跳べる人が散り散りになってしまったことが、応援に一体感を出せなかった要因のひとつだと考えられる。今回はその反省点を生かし、なるべくひとつのブロックに人が集まる形になった。

人が集まった事で旗が少々振り辛くはなってしまったが、メインスタンドやバックスタンド、そしてピッチから見たゴール裏の密集具合・ビジュアルはかなり良かったと思う。

今回はごく一部のブロックだけであったが、我々と仲間たちが目指してきた形を少しでも実現できたのは大きな収穫だった。
また、これを身内や狭いコミュニティ内だけの自己満足で終わらせない事も重要だろう。少しずつ周りの理解や協力を得ながら、この盛り上がりをゴール裏全体に広げて行きたいところである。


さて肝心の試合の方であるが、案の定何も見ていない。と言うか見えていない。

なんも見えない

「試合が見えないのに現地に行く意味あるの?」と思われるかもしれないが、試合が見えなくても、ピッチ上の選手達がスタンドから応援する自分達の姿さえ見えていればそれで良い。
試合内容なんて家に帰ってからDAZNで確認すれば事足りるのだ。

3つのスーペルゴラッソも素晴らしかったが、何よりクリーンシートで試合を終えることが出来たのが大きかった。
今節、東京Vも勝利したが我々が得失点差+3稼いだことで東京Vと同じ勝点でありながら東京Vより上の順位に着く事が出来た。
今節の勝利は只の一勝ではなく、次節の東京Vとの直接対決に向けて大きな弾みとなる一勝であったことを改めて強調したい。

今節は町田も勝利した事で、町田の2位以上が確定した。残る自動昇格枠は1つ。次節の大一番を落とせば自動昇格は絶望的とも言える。
磐田が苦手とする「絶対に負けられない試合」だ。
今回も負けるのか、それとも最後の最後に違いを見せつけるか。
可能性が消えない限り、やるしかないだろ。残り3試合、我々サポーターも背水の陣で応援に臨もう。

tkm

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