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2023年J2リーグ第42節 vs栃木SC@カンセキスタジアムとちぎ

2月18日に開幕した2023シーズンも残すところアウェイ栃木戦のみ。
今だから言えるが、開幕前はFIFAから補強禁止処分を受けた上に新たに就任した新監督はJリーグでの監督経験無し。J2残留がノルマ、昇格PO圏内の順位で終われれば上出来だと思っていた。
しかし実際はどうだ。最終節まで自動昇格の可能性を残しているではないか。
しかも残る1枠を勝点差1で3チームが奪い合うと言う熱過ぎる展開だ。
当事者である我々は気が気では無かったが、第三者からすれば最高に面白いシチュエーションだろう。

J2優勝が決まっている町田をのぞけば、最も自動昇格に近いのは勝点73で2位につける清水。勝点72で並ぶ3位磐田と4位東京Vが後を追うと言った状況だ。
清水は勝利すれば他会場の結果に関係無くJ1昇格となる。
清水が敗北し、磐田と東京が引き分けであった場合、3チームが勝点73で並ぶわけだが得失点差が最も大きい清水が優先されることは確実な為、我々磐田は勝利しか許されない。
昇格POと言う最後のチャンスもあるが、そんなものに賭けるつもりは選手もサポーターも毛頭無いはずだ。
栃木の地で逆転昇格を決める。
そう覚悟を決めて浜松を出発した。

静岡新聞によると約3000人もの磐田サポーターが栃木まで駆け付けたそうだ。
解放されたビジターゴール裏エリアはサックスブルーに染まり、メインスタンドやバックスタンドにも多くの磐田サポーターの姿が見えた。
それだけでも間違いなく選手にとっては心強かったと思う。

この日はウォーミングアップから声援も凄かった。スタジアムの屋根に音が反響していたこともあるが、一人一人の声から気迫を感じた。

この試合で昇格を決める。


選手とサポーターの気持ちがひとつになった様に感じた。
今日、磐田が勝っても他会場で清水が勝てば自動昇格は消滅する。しかし我々が清水をどうこうすることは出来ない。
過去のレポートで何度も書いてきたが、我々が出来ることは磐田を応援することだけである。
人事を尽くして天命を待つ。
目の前の試合に集中するのみ。

みんなの想いを乗せて、さぁ行こうぜ磐田!

清水の試合結果は知らなかった。
しかし、ピッチ内で喜びを爆発させる選手やスタッフの様子を見て察した。

やった!やったぞ!J1昇格だ!


たった90分で全てがひっくり返った。
圧倒的な不利、そして逆境をはね除け、ジュビロ磐田は逆転昇格を成し遂げたのだ!
これ程までにドラマチックな結末はそうあるものでは無い。
清水の昇格を阻んだのが秋葉監督が育てた水戸であるというのもドラマだ。
正に天国と地獄。THIS IS FOOTBALLだ。

試合後、選手やスタッフと共に喜びを分かち合ったあの瞬間は最高に幸せだった。今シーズンの辛かった思い出が頭の中を駆け巡ったが、それら全てが報われたような気がした。
補強禁止処分、過密な日程、選手の流出、怪我人の続出...それらを乗り越えJ1昇格と言う前人未到の大偉業を成し遂げたミラクルジュビロ、そして火中の栗を拾い、我々をJ1へ戻してくれた横内監督は我々の誇りである。

来シーズンは4度目となるJ1の舞台。
更に厳しい闘いが待ち構えていることは、痛いほど理解しているつもりだ。
それでも自信を持って殴り込みに行こう。我々サポーターも、12番目の選手として今シーズン以上のサポートで選手達の背中を押していこう。
2023シーズン、本当にお疲れ様でした。

tkm


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