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ガチで「人間失格」だった話

どうも宝物子です。

本noteを開いて頂きありがとうございます。

いつもは情報系の投稿をしていますが、今日は雑記です。


となりの席に文学少女が来た。

私が中学生の頃、席替えで文学少女が隣になったことがある。

今回はそのときのお話だ。

授業で俳句を作ることがあった。

「この間プレバトで見た俳句の知識を生かそう」

俳句にわかながら、よい作品が作れたと胸を張っていたが、

隣と俳句を交換して読んだとき、

悔しいという思いよりも、差が圧倒的過ぎて、

感動して泣きそうになった。

同じ日本語とは思えなかった。

そこから、文学少女に興味を持ち、仲良くするようになった。

すると、彼女が親睦の証としてなのか、

1冊の本を貸してくれた。

そう、それが人間失格だ。

私は、そのころ部活の大会があり、

朝5時半に起きて練習し、部活後に帰宅してからも

7時半まで練習をするというスケジュールだったため、

とてもじゃないが本を読む時間などなかった。

本をかしてもらったはいいが

読む時間はないし、

そのまま返せば、本の話が分からなくてバレてしまう

と悩んでいると、私は名案を思い付いた。

YouTubeであらすじを確認すればいい!

我ながら最低な思い付きである。

私はそのYouTubeの動画すら2倍速で見た。

内容は、社会ではみんな道化を演じている、

つまりキャラを演じているのだが、主人公は

それに耐えられなくなり、おかしくなってしまうというものだった。

(正直あまり覚えていない)

自分も学校では、キャラを演じているので、

似通っている部分があるなと感じた。

私は、本を読んだつもりになり、本を文学少女に返すことにした。

私は本を読んだふりをして返した。

掃除中、ほうきをしていると

文学少女が近寄ってきて、

「道化だね」

と言ってきた。

当時の私は意味を理解することが出来なかったが、

いまなら分かる。

彼女は全て見透かしていたのだ。

私が道化を演じていることも。読んだふりをしていたことも。

だから、「人間失格」を私に貸したのだ。

人間失格な私に





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