縫製工場の無駄作業①

随分と投稿期間があいてしまいました。
絶賛繁忙期につき、うっかりしておりました。

さっそくいってみましょう。

さて、どんな業界にも、無駄な作業ってあると思います。
縫製工場もまた然り。

こんなのは私のやるべき作業ではないんだけどな・・・

と思いながら日々お仕事をしている日本人の何と多いことでしょうか。
そもそも日本人って、
「それ、いる?」
ってゆう作業作るの好きですよね。
私も日本人なんですけど。

日本人が労働生産性低いって言われる原因の一部は、
この無駄作業にあるのではないかと。

まぁ、
会社が大きくなればなるほど、
働く人数が多くなればなるほど、
そうゆう、一見無駄な作業も必要になってくるのかもしれません。

が、
うちは、超零細企業なので無駄なことは何一つやってられません。
いかに無駄を省くかが利益に直結してまいります。
縫製工場として常識と言われる作業も、私が無駄だと思えばやりません。
やってられません。

私がよその工場を見て、一番愕然とした作業は
服につける洗濯ネームの入荷枚数を数える作業。

大体、下請け工場の場合は洗濯ネームやブランドネームはお客さんから支給されるんですが、工場に入荷した時点で、一枚一枚数えるんですよ。

5枚10枚ならまだしも、
すす、数100枚単位ですよ。

入荷の実数と伝票の数字が合ってるかの数合わせなんですけど、
それ。。。いる?

この作業、わたし的には、
買ってきた100枚入りのコピー用紙1冊を、本当に100枚入ってるか確認してからコピー機にセットするようなもんだと思ってます。
オフィスで働く皆さんはそんなことしませんよね?
そんな人が、工場に対しては当然のように数えろと言うのです。

私の工場では、私が入社する前からそんなことしてません。
噂には聞いていたけど、まさか本当に数えている工場あるとは正直思ってもみませんでした。
でもそのまさかでした。
知り合いの工場行ったら、一生懸命数えている工員さんがいました。
嘘でしょ?
その数合わせの作業、みんな「やってる」って言って実際にはやらない、
ユニコーン的作業だと思ってました。マジで。
本当にやってるなんて思いもよりませんでした。マジで。

無駄でしょ。

うちの工場では、ネームが入荷したら、ネーム屋さんが伝票に書いた数字信じて、そのまま現場に渡します。

数が合わなくてお客さんと揉めるなんて、一年で1、2回あるかないか。
結局はお客さんのオーダーミスな場合がほとんど。
数年に一回ぐらい、
こっちのせいにされて(本当にこっちが悪いかもしれない。真相はわからない)、足りないネーム代を支払うことはありますが、、、

でもその数年に一度のハプニングのために、毎度毎度ネームの数数えてられません。
誰が始めたの、そのシステム。
お客さんに叱られたくない人が始めたの?
ただでさえ安い工賃で買い叩かれてるのに、
その上そんな無駄な作業してられますか。
やりませんよ、そんなこと。

でもお客さんは普通に「え、数えてないんですか?」とか聞いてきます。

「はい、数えてませんけど?」

そんなに数えたかったら、そっちが数えて送ってこれば?
て思てます。

ねぇ、、、本当にみんな数えてるの?
今こうやって書いてても、背筋が凍るくらい無駄な作業です。


ちなみに、もう一つ無駄作業と思ってることあります。

「折れ針管理簿」の作成です。

ミシンで縫ってたら、わりと針って折れるんですよ。
で、折れたらその針の破片を、1本の針の形になるまで集めて、セロテープでくっつけて、「折れ針管理簿」に貼り付けて、何月何日何曜日、何時何分に誰がどのミシン使って何を縫ってる時に折れたのかをひたすら記載していく帳簿なんです。

これ、無駄だと本気で思ってます。
工場の常識からすると、これは絶対外せない作業だと思いますが。

私的には、針が折れたら、
破片を徹底的に集めて、
商品の中に破片が残っていないかを「検針機」という、金属片の混入を検知する機械に何度も通して、針の破片が混入していないかを確認すればそれで良いと思ってます。

帳簿に貼り付けて記載する時間、無駄でしかないし、
管理簿を保管しておくスペースも無駄。
お客さんが管理簿を回収してくれるなら良いけど、
だだひたすらに帳簿を作って残しておけと言われても、
こっちは場所も無いし、いらないんですけど。
そして今までこの折れ針管理簿原本を提出するように言われたことは、
ありません。新規取引開始の際に、写しの提出を求められることはたまにありますが、それ以外提出を求められたことはありません。
そう、お客さんも別にいらないと思ってるんですよ。
慣例だから聞いてみてるだけ。「管理簿作ってますか?」って。

商品に針さえ入っていなければそれで良いでしょう。

って心から思います。

まだまだ無駄作業を挙げればきりがありませんが、
今日はこのくらいにしておきます。









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