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鰯の渦に眼鏡のフレームが溺れた。泥沼から巨大な思考が細く昇っていく。紫陽花は枯れると蠅の群れが遊んでいる。子猫は一角獣と戯れ胎児は泳ぎだした。蠢いてるのは影踏みをしている子供。鶴と亀が驚くと後ろの少年は大人になった。インスピレーションを失った子山羊が神の如く振舞うとインスピレーションが螺旋を描く。炎天下のなか蟻がシステムを壊すと蟋蟀が斧を背負って馬に乗る。ショータイムが始まり道化師が化粧を塗り忘れると失笑が聴こえ音が産まれた。胎児は音符と譜面に脅されながら泣いた。炎天下は地平線をお想い恋い焦がれた。鰯の群れが海になると水平線が笑った。

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