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嫉妬

すごく綺麗で魅力的な踊りをする人を見つけた。

大体自分はミーハーなので、バズっているやつをすごいと思ってしまうんだけど、今回は違った。すごく珍しいことだ。

そのダンスはバレエでもジャズでもなく、ジャンルが分からない。
けれど、音ハメがうまくて、見ていて気持ちがいい。
体感が強くて体が柔らかくて、リズム感がある。
表現力も長けていて、ときに力強く、ときに儚げに舞えるのは、長年の努力の賜物だと思う。
努力が体に出ているのか、天性のものも相まっているのかもしれないが、全身のフォルムもすごく美しい。

プロフィールに飛んでみると、その人は17歳だった。

とてもショックを受けている。
このショックは嫌なショックだ。自分を傷つける。

自分が17歳の頃は何をしていただろう。
自分の方が10年以上長生きしているのに、この踊りはできない。

大人なので、必死にこれまでの人生で拾ってきたものを思い出して、安心させようとするが、動悸が止まらない。ので、この文章を書いている。

これからどんどんこういう気持ちになることが増えるのだろう。
年下の技術者を見る度に、自分のたどってきた道が不安になるだろう。
何もなしていない自分に不安になる。その不安を減らすために、動かなければならないと思う。これからの10年を全力で楽しみたいし、10年後に振り返って、全力だったなと思える10年にしたい。

ただ、これからずっと、若さに嫉妬するんだろうな。
その嫉妬というエネルギーをうまく活用したいけれど、そういうふうにうまいことやる知恵は身につけたけど、若さは戻らない悔しさ。
私の17歳も楽しかったけどね!!!

以前は生身の人と人とのコミュニケーションから学んでいくスタイルが主流だったが、それぞれが自分の中の個を大切に育てて、その個をお互いに見せ合うようなコミュニケーションが増えてきたように思う。SNS時代だなと思う。コロナもだいぶ世の中を変えたな。

自分の中の負の感情を、なるべく大事に抱えて、歪にならないように純度を保ちつつ適切な形で昇華させたい。


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