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都市の地価に対して思うこと。


ボストンの住宅価格および地価はべらぼうに高い。ハーバード周辺とボストンダウン端あたりは、東京の1等地よりも高価かもしれない。しかしながら、人口を見てみると、東京とは比べ物にならないし、お店の規模やオシャレ度、レストランのレベルは東京・ロンドン・パリ・NYと比べる足元にも及ばないといっても差し支えないのではないかと思う。それゆえか、人口に不釣り合いに地価が高いと感じてしまう。最近、ハーバードスクエアでいくつか店舗の入れ替えがあり、ボストン全体でいろいろ新しいお店が入れ替わり入ってくる早さは、銀座のコリドー街を想起させ、地価高騰にともなうテナント代の高さがその理由の一つなのではと想像してしまう。
日本の地方都市がなかなか活気が湧いてこないのは、ハードが揃っても、それに伴って人口が追いつかなからだと思われるが、将来、ボストンも同じような問題をいくらか抱えているのではという懸念が頭をかすめる。
確かにボストンは有数の観光地であり、それによる経済効果が都市の活性化に繋がり(10年前とそれほど大きな変化がないところを見ると、落ち着いた都市でもあるといえるのだろう)、スタートアップや大企業があるので20年ぐらいはきっとこのまま前進するだろう。しかし、果たしてアメリカ国民全体がこの状況に耐えうるのだろうか?ヨーロッパや日本とは違って、完全な資本主義であり、歴史の深みを感じないこの国だが、良くも悪くもお金という絶対的な指標が高いレベルを維持できている限りボストンは前に進むが、おそらく、お金や技術を落としてくれる移民をもっと受けれないと、緩やかに衰退の方向に向かうのだろうなと想像する。
話がそれてしまったが、人口と地価が少しアンバランスな感覚が少しデジャビュだったので、思ったことを書いてみた。誰か、50年後のボストンをシュミレーションしてくれないかしら?

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