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DX戦記~護送船団方式?いや、誰もが取り残されないスピードを!

護送船団方式とは?

最近の人(といっても、私くらいのバブルを知らない世代も)は聞きなれない言葉だとお思いますが、一言で表せば

動きの遅い人に合わせて、大掛かりな変化が起きないようにすること

という話で、昔々、金融関連で取られた政策ですが、それが転じて、いつしか、

その場から動かない人に合わせて変えない、動かない

という残念極まりないことまで含まれるようになって、国運が分岐したり、失われた30年で高笑いする人が出たり、国外から奴隷制度といわれる制度が横行したりしてるわけです。

そんなんでXできません、だってXだから

DX、DXと掛け声が上がり、新型コロナショックで、多少はデジタル化の機運はめぐってきていますが、Xが全然訪れない理由は、護送船団方式があるでしょう。

つまり、プロセスの変化、特にデジタルという、学校で習うことのなかったスキルを学ばない人をひたすら大事にする、ダメなタイプの護送船団方式では永久にXなんてできません。

単に、変わらなきゃ、変わらないんです。

ちなみに、ここで、Xと言ってDXと言わないのは、別にデジタル関係ないからです。XはXなんです。DはXするときに必要なら使われるもんだからです。

誰一人おいてかない…は、その通りで、DはXを皆ができるようにすることを目指すべき

今、なんというかデジタルというとえらく小難しい仕組み、構造を学ばせることで儲かろうとしている輩がいます。そんな方々はプログラムができないと時代遅れとか煽りますが、ちょっと違います。

ちゃんと情報技術の特性を理解して、Xするビジネスロジックが組めるほうがよほど大事です(この話はいつかします)。

もともとのDXの定義は「デジタル技術が生活世界を良い方向にもっていっている」という話です。わかりやすいのは、スマートフォンでできるあれこれです。プログラムを知らずに、みな使って、DXしているじゃないですか。

そういうことです。これが業務だって全くそうです。
身近な例を挙げると、POSとかカード決済端末とか、中身を知って使っている人のほうが少ないでしょう。

デジタル技術は、Xを全員ができるようにするために使うべきなのです。

つまり「デジタルによる、全員のスピードを上げるネオ護送船団方式」が今の世の中のやり方で(※)、だからデジタル化の遅れている日本企業はダメなんです。

(※)これはレトリックで、かつて、記録媒体としての紙の普及による生産ナレッジ展開や、産業革命期の機械化による生産方式の普及など、人類史を見れば頻繁に底上げ現象は起きている。今は、1960年代から処理可能な情報量の指数関数的な増大によるデジタル革命の中にいて、単に日本が遅れてるだけ。

誰でも使えるようにしたデジタルでも、使わない「偉い人」はサヨウナラする勇気を

Xを進める事業推進者、企画担当者、リーダー、呼び方は何でもよいですが、どんだけ腐心して、Xのためのデジタルを導入して、9割がた(※)の人が受け入れたとしても、絶対に使わない人がいます。

これが厄介なことに「偉い人」だったりするので、声も大きかったり、部下を誘導して反対勢力に回ることがあります。暇なんですかね。

例えるなら、誰でも円が書けるようにコンパスを買っても、使わない人がいたら、どうでしょうか。
ひどい例えかもしれませんが、日本企業では、デジタルについては、こんな低レベルのことが許されます。

そういう人に合わせてXをヌルくする必要はありません、ご勇退いただきましょう。

(※)実装したデジタルを受け入れるのが3割以下の場合、押し切る前に、何か潜んでないか確認が必要。でも、何もなければ押し切るしかない。

その為には、Xの推進者は一定のリテラシーが求められる

ここまで「Xのためのデジタル」を拒絶する人を、悪しき護送船団方式で守っていては、Xは進まないと述べてきました。

これは、裏を返すと「Xのためのデジタル」は、それが堂々と出来るレベルの完成度が必要ということです。

残念ながら、そのためには、ある程度のプログラミング、データベース、アーキテクチャの知識が必要になります。冒頭でディスったプログラムを身に着けよう系の話は、こういうリーダーには実は必要です。

と、言っても、めんどくさがらずに、ITパスポートあたりを取って、AIに翻訳させながら大手テック企業の英語のプレゼンを聞く、というレベルの努力と、ちょっとUdemyあたりでプログラム講座(ノーコードじゃない)を舐めれば済む話です。

といいつつ、私自身も、最近プログラムの事をきれいさっぱり忘れたので、Pythonでちょっと遊ぼうかな、と思ってます。

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