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ブチくん♀との別れ

秋の猫ストーカー日記です。

このnoteを続けて読んでいただいている方はご存じのとおり、ぼくはこの秋に引っ越しました。おかげさまで引越後は快適に過ごせているのですが、でも、良いことばかりではありません。ここ数年ストーカーし続けてきた猫たちを連れていくわけにはいかないからです。

もっとも、引っ越したといっても旧宅からの距離は自転車で10分、歩いて30分程度の距離。旧宅周辺は今も行動範囲内なので、イオンに買い物に行けばパンダ親子のどっちかに会えたり、

11月のパンダ親子・娘(たぶん)の、"かきかき"する寸前を激写!

駅へ向かうときにちょっと遠回りすれば、くつしたちゃんに会えたりしています。頻度は減りましたけどね。

12月のくつしたちゃん「寒い」

ただ、特に長く見続けてきた近所のアイドル・ブチくん♀は、旧宅のベランダからその散歩ルートを見下ろせたからこそたびたび姿を見られたわけで、部屋を出てしまった今後はまず期待できません。

引越前の10月下旬、ベランダから。

引越が決まった直後、まだ暑さが残る10月に撮ったこの写真が、ベランダからブチくん♀を見た最後の機会となりました。

そして退去の日まで、ブチくん♀の姿は見られず。

ブチくん♀の姿を始めて見かけてからもう4年。どうも方々で人からごはんをもらっているようなのでなかなか健康そうにプヨってはいますが、ブチくん♀は、あくまで野良猫。

野良猫の寿命は長くて5年ほどと言われており、初めて見たときすでに成猫だったブチくん♀はもうそれほど長生きはしないと思われます。道で偶然出会える確率は超低いうえに、頻繁に近所へ行くことはないためブチくん♀とは今生の別れとなることを覚悟しなければならないのです。

相対的に寿命が長い人類としては、短命の動物たちが生きて、そして去っていく様を見送っていくしかありませんから、そのつど感傷的になっていても仕方ないんですけどね。引越準備の際に、初顔さんとの出会いもあったので気持ちを前向きにするよりほかありません。

11月、旧宅と新居の間にて。

車道の曲がり角、民家の脇に佇んでいたこの子は人が来てもまったく動じず、でも鳴いてなにかをねだるわけでもなく、ただじっとしているだけ。ただよく見ると、垣根からはみ出た枝の葉が背中に被さるようになっていますから、姿を隠しているつもりなのかもしれません。この場所にいると安心できるんでしょう。

では、この子の名前は"葉隠れちゃん"としましょうか。「武士道といふは、死ぬ事と見つけたり」ですね。

武士道ではなく車道なので、気をつけて生きてください。

というわけで、新しい出会いもあったことですし心機一転してまた猫ストーカー活動をかんばっていきたいと思います!

なんて思いながら新居の掃除を追えてボロアパートへ帰ると……

目が合った。

アパート脇の草むらでブチくん♀が目を光らせていたり。

意外と、また会えるのかもしれませんね。

(おしまい)



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