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仕事選びの4つの軸を元に、採用活動を有利に進めよう!

あなたの企業の採用には100万円の価値がある

そう言われると、色々と思う所はないでしょうか?

労働人口の減少が騒がれている中、
企業側は若くて優秀な人材を求めています。

そのためにかける費用はどれくらいでしょうか?

一般論として、一人の新卒を採用するには
50万円~100万円かかるといわれています。

求人広告の費用にATS、採用の人件費もかけて
例えば1,000万円相当の経費をかけたのに、
最終的に入社したのはたった10人しかいない。

その内、3人は3年以内に辞めていく…

これは結構リアルな数値ではないでしょうか?

そのような事態を防ぐヒントとして
どんな視点で採用活動をしていけばよいか?

これを、今回は
学生の仕事選びの軸に視点を当てて解説します。



1.なぜ「仕事選びの軸」に焦点を当てるのか?

それはズバリ!
3年以内に辞めていく3割の人たちから
慎重に選んだはずの会社なのに、

「この会社を選んで後悔している」

という声が聞かれるからです。

企業側と求職者側のミスマッチは
どこの会社でもよくある話です。

しかし、その原因はさまざまある中で
求職者の仕事選びの軸に自社の魅力を
正しくあてはめられていないせいで

「私にとって最高の会社と思っていたのに
 実はそうではなかった…」

と失意のうちに退社してしまうのは
お互いにとって不幸以外の何物でもありません。

あなたは現代の学生たちが
どのような視点で企業を見ているのか?

彼らにアドバイスしている就職課や
キャリアドバイザーたちは
どのように指導しているのか知っていますか?

これを知らずして採用担当を名乗るのは
丸腰で戦場へ赴くほど愚かな行為だと
私は思うのです。

だから、今回は
その基準がどのようなものなのか?
少し勉強していきましょう!


2.企業選びの4つ軸

企業選びの軸というキーワードとして
私は4つの軸を提唱しています。

具体的は、以下の4つです。

①成長
②やりがい
③共感
④働きがい

順番に解説していきます。

①成長

これから社会に出て働く自分が
学生の自分と比べて、いつまでにどれだけ成長し
市場価値を高められるか?という軸です。

これは終身雇用が崩壊し、
転職が当たり前になった現代では必須の軸です。

・専門性のある仕事か?
・市場価値が高まる環境か?
・育成制度が充実しているか?

このような視点で自社を評価してみてください。

いつまでも単純労働しかさせていない会社は
この軸で見て魅力がない会社と言えます。

②やりがい

仕事で得られる達成感や充実感、
たとえ、大変な仕事であったとしても
モチベーションを高く維持し続けられるか?
このような軸を指します。

・仕事内容に満足できるか?
・希望の職種で働けるか?(配属ガチャがないか?)
・働く意義が見出せる仕事か?

このような視点で自社を評価してみてください。

ブラック企業ではやりがい搾取といった言葉も
聞かれますが、裏返せば、仕事内容に満足していて
続けられる仕事ならば、この軸では〇という評価になります。

③共感

これは企業理念や事業方針など
その企業が目指す方向性や、社会へ与える影響など
企業が世の中へもたらす価値が自分にとって
共感できる内容であるかという軸です。

・企業理連に共感できるか?
・事業内容に価値が感じられるか?
・社長や採用担当者の企業紹介は学生を惹きつける魅力があるか?

例えば、
サードプレイス(第三の場所)を目指すとした
スターバックスコーヒーは採用に置いても
大変人気がある企業です。

しかし、人によっては
砂糖を大量に使った不健康になる飲み物を出す店
は好ましくないと考えるかもしれません。

表面上の広告戦略に惑わされることなく、
その企業が提供している価値が学生たちにとって価値が感じられるか?

先ほどのスターバックスなら、
都会で忙しい人にくるろげる空間を提供しており
ブランディングを体現することで広告を出さない
という戦略は有名な話ですよね。

自社のブランディングは共感されるものか?
企業理念に照らして検証してみてください。

④働きがい

給与や待遇面、育児休暇やリフレッシュ休暇等、
仕事を続けていく上で得られる報酬や待遇に
満足して働き続けられるか否か?

そのような軸になります。

・給与や福利厚生の待遇面は充実しているか?
・ワークライフバランスは重視しているか?
・自分の頑張りを正しく評価してくれる制度か?

やりがいと類似性を感じるかもしれませんが、
こちらの働き甲斐は、その仕事を続けていくための
実利面ととらえて頂けると分かり易いと思います。

逆に、
やりがいは精神面「意味報酬」といった分野で、
働く理由のようなものと捉えてください。


3.たった一つだけ実践して欲しいこと


学生側が企業を選ぶ軸がどのようなものか
基本的な考え方が分かった所で、
次はこれをどうやって活用していくのか?

これが分からないと意味がありません。

ただ、難しい理論を語るつもりはなく、
これだけで良いのでやってくださいという
たった一つだけ実践して欲しいこと
これをご紹介します!

それは、
「自社の魅力(=学生からみると仕事選びの軸)
 を、ありのままに学生に伝えること」

そして、正しく伝わっているか?
表面的なイメージがマイナスなら、
せめてゼロまで戻せているか?

常に検証し、内定受諾の理由や辞退の理由、
早期退職の理由などの場合は面談を必ず行い、
伝え方に不備がないか?

これを徹底的に検証することを
怠らないように努めてください。

要するに、

自社が伝えたいこと=情報発信の内容
は必ずしも
学生が理解したこと=情報伝達の内容
が一致するものではない

ということです。

この1点だけでも抑えて徹底的に掘り下げると
質の良いプロモーションの発信が出来て、
かつ、質の良い学生と
めぐり合う機会が増えていきます。

・だれでも出来そうな簡単な仕事
・選考も一般的で内定者が大量に出ている
・SPI等の検査の基準も低く設定している

といったように、

ただ学生を多く採用すれば良いという視点で
行っている企業は余程の資金力がない限り
どんどん疲弊していくのは目に見えています。

そうならないように、今年の採用活動に
少し効果検証のメスを入れてみることを
おすすめして今回は終わりたいと思います。

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