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転職活動をする上で大事にしてほしいたった一つのこと。

このnoteでは、私自身が日々様々な物事に感じている雑感を整理したり、社内向けに書いたコラムを編集して外部向けに書いたりしているのですが、たまには転職エージェントっぽいことを書いてみたいと思い、今日は「転職活動をする上で大事にしてほしいこと」について書きたいと思います。


選考の工程には意図がある


まず本題に入る前に「選考そのもの」について話したいと思います。
転職活動には「選考」がありますね(当たり前のこと言い始めてすみません)
選考の種類や回数は企業ごとによって異なりますが、大体が「書類選考→一次面接→(二次面接)→最終面接」といった流れになっています。
採用に力を入れている企業ほど、この選考全体の構成に意図(ねらい)があります。

例えば、架空の例として【書類選考→一次面接(人事)→二次面接(配属部門長)→最終面接(役員)】というケースがあったとして、その意図を想定してみると、

  • 書類選考:「求めている要件に達していそうか」を確認する→募集要項の必須要件、歓迎要件と連動

  • 一次面接(人事):「会社にカルチャーマッチしそうか」を確認する→会社の価値観と合いそうか(+会社の魅力を伝える)

  • 二次面接(配属部門長):「スキル面の深掘り(該当業務を遂行できそうか)」「配属部門の組織とマッチしそうか」を確認する

  • 最終面接(役員):「会社にカルチャーマッチしそうか」「入社して能力を発揮する覚悟がありそうか」等、総合的な見極め

といった感じになるかなと思います。
大抵は選考を重ねるごとにコミュニケーションが深まっていくものなので、前の選考の懸念点は次の選考に持ち越され確認されます。
(そのため、選考ごとにフィードバックをもらえそうならもらったほうが良いです。)

もちろん企業や人によって面接の内容は変わるので全部がそのままその通りというわけではないですし、この部分は企業の採用戦略や優先順位が出るポイントなのでなかなか一般化してお伝えすることが難しいのですが、前提として「選考プロセスそのものに意図が存在する」ということを理解しておくことは有効かと思います。


面接の質問は何かをねらってされている


面接では色々なことを聞かれると思いますが、この面接の中で行われるすべての質問とコミュニケーションには意図(ねらい)があります。
そのため、面接対策として想定質問に対する回答を用意することも大事なのですが、それと同じくらい「ねらい(どうしてそれを聞くのか)」があることを理解しておくことも重要です。
(私は面接対策をするときに想定質問と合わせて「なぜ企業がそれを聞きたいのか」ということを多めにお伝えするようにしています)

例えばとある採用担当の方に聞いた話によると、面接の途中から意図的に質問の速度を早くして対応力の見極めをされていたり、話を深く掘り下げることで言動の一貫性を見ていたりするそうで、質問そのものだけではなくコミュニケーションすべてに様々な意図を持って面接をされているということでした。

こういう部分については正直すべてに対して対策しきることはできないのですが、事前に意図(ねらい)がある質問が来ることを理解していれば落ち着いて対応できるはずです。


「自分のことを誤解なく相手に伝えること」


ここまで長々と書いてきて申し訳ないのですが、企業や面接相手の意図がどうであれ正直関係ないと思っていて(笑)、「自分のことを誤解なくそのまま相手に伝えること」が転職活動において一番大事だと、私は思っています。
もうこれだけ意識してもらえればいいと思っています。

転職活動における選考というのは、企業に自分のことを知ってもらう機会であると同時に、自分が企業を知る機会です。
短くない時間をその企業で過ごすことになるかもしれないので、「自分のことを誤解なく伝えて、それに対して企業がどう思うのか」を知ることはとても大事だと思いますし、しっかりと自分のことを伝え切ることが悔いのない転職活動にするために選考を受ける側にとってとても重要だと思っています。

「自分のことを伝えるなんて、そんなの当たり前のことなのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、この「自分のことを誤解なくそのまま」というのがめちゃくちゃ難しいんですね!

面接では、意識していなくても「良く見られたい」という気持ちが働きやすいです。
「良く見られたい」という気持ちが働くと、マイナスに思われそうなことを言わないようにしすぎて表現が曖昧になって誤解を持たれやすい表現になってしまうことがあります。

そもそも、日常生活の中においても、自分が感じたことをそのまま表現したつもりが誤解されてしまったということがありませんか?(私はあります。笑)
自分が思っていることをそのまま伝えるというのは日常でも難しいので、初対面の相手に伝えようとするのであれば、なおさら表現方法(伝え方)に気を配らなければなりません。

それに加えて、自己分析が少しでも甘いとそもそも自分のことを自分自身が誤解なく言語化することすら難しかったりします。
面接のときに自分が考えてもいなかった質問が来たら、素直に「わからない」と言ったり、「そこまでまだ考えられていないです」と言ったりすることも実は自分のことを誤解なくそのまま相手に伝えることです。
結果がどうであれ、面接で悔いを残さないことが次に繋がると思っているので、今後もそういった支援ができるとよいのかな、と思ったりしています。




転職活動をする上で不安なことなどあればいつでもお気軽にご相談くださいね。

お待ちしております!

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