経団連の新卒一括採用廃止で、実態はどう変わるか。変われるか。

経団連が新卒一括採用の指針を廃止する。これまで批判の多かった制度でもあり、改革に踏み切るのは歓迎されるべきだろう。
とは言え、実際の企業の側は、何をどのように変えていくのか。これは簡単ではない。採用につながるようなインターンをどう設計し、どのような仕事に従事させるか。売り手優位の採用市場では有名企業以外はどこでインターンを募集したりしていくか。結局は合同説明会しかなくなるのではないか。説明会時期が分散すると、採用時期も分散されるかもしれない。入社時期も例えば春入社・秋入社のようになったとすると、新入社員研修を二回やるのはコストがかかり、再設計を迫られるだろう。同期形成にも変化が及ぶ。

今回の経団連の方針転換も、結局のところ実態は変わらないという企業が多いだろう。
そんな中で、これを好機と捉え、これまでの採用活動のあり方を根本から見直し、創造的に企業の進化につなげていけるか。

経団連、通年採用へ移行 新卒一括見直しで大学と合意:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43901930Y9A410C1MM8000/

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