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【二次創作】二次小説 ストーリー作りのための「基本ステップ」

今回は、初心者の方でも簡単に物語がつくれる「ストーリーの作り方の基本ステップ」についてお話ししていきます。
二次創作をしてみたい!と思っても、いざ自分の妄想を形にしようとするとつっかえてしまうことがありますよね。書きたいシーンはあるのに……とか一場面だけなら思いつくのに……その先に進めない!と困った経験がある方は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、シンプルでわかりやすいストーリーを組み立てるための手順です。普段は物語を書かない、考えたことがない!という方でも基本の手順を踏むことで簡単にストーリーを作れるようになるはずです。ぜひ試してみてくださいね。

【1】はじめ・なか・おわり

ストーリーを構成するのは、「はじめ」「なか」「おわり」の3つの要素です。映画やドラマ、CMからビジネスや学術の場のプレゼンテーションまで、多くがこの要素で作られています。
特にイメージしやすいのは料理です。コース料理でいうと「はじめ」は前菜、料理のコンセプトやお店の雰囲気を伝えてくれる存在で、期待が高まる場面でもありますね。「なか」はメイン料理、お肉やお魚などみんなが一番楽しみにしているところとも言えます。「おわり」はデザートとコーヒー、料理の余韻を楽しんだり、口の中を整える場面です。ほっとひと息というシーンでもありますね。
小説における「はじめ」「なか」「おわり」の中身はおおよそ以下の通りです。

はじめ:場面の設定、登場人物の背景や関係性を紹介
なか:場面が動く、物語が展開する、感情が大きく揺れ動く
おわり:結末、未来へ布石、余韻を味わう

最近増えているちょっと感動的なストーリー型のCMなんかもこの構成で作られていることが多いです。数分間の中にぎゅっと「はじめ」「なか」「おわり」が収められているので、参考になります。

【2】「主人公」は誰か

以前にもお伝えしましたが、初心者の方が初めて書く二次創作の場合、登場人物は「二人」がおすすめです。群像劇や複数の人物が登場する場面はとても楽しいですが、多くの登場人物を同時に扱うのは難しいので、初心者のうちは避けておくのが無難です。
さて、「主人公」に関する考え方ですが、二人だけの人物を扱う場合でも「どちらの行動/心情に重きを置いて描くか」ということです。短編を連ねて中編小説や長編小説を書く場合でも、各章ごとに「この章は誰の物語なのか」を決めて書くようにすると良いでしょう。

【3】コンフリクト(試練・逆境・障害)は物語を盛り上げる要素

「障害」といっても大げさに考える必要はありません。ちょっとした出来事や気持ちの揺れが物語を盛り上げる要素になります。物語にメリハリをつけ、単調さを回避するためにも有効なので、うまくコンフリクトを利用することはとてもお勧めです。
たとえば、某ネット通販のCMだと「今すぐ欲しいけど手元にない」ことがコンフリクトとして使われていますし、某食事配達サービスのCMでは「夕ご飯の準備ができていない」ことがコンフリクトとして扱われています。コンフリクトはあくまで物語を彩り、ストーリーを前へと進めるための要素なので、決して大ごとに捉える必要はありません。

物理的なコンフリクト:雨なのに傘がない、電車に乗り遅れる、取り戻せない思い出の日々など
心情的なコンフリクト:眠れない夜、ちょっとしたモヤモヤや寂しさ、言いたいのに言えないなど

小さなコンフリクトは登場人物の心情を細かく描くことができますし、大きなコンフリクトを組み込めばダイナミックな物語になります。キャラクターの意外性を引き出す手法としても有効です。伝えたいメッセージを強調するためにコンフリクトを用いるのも良いですね。

【4】8コマ漫画を描いてみる

自分が描きたいと思ったものをストーリーに仕立てる上で、とても有効な方法です。既にストーリーが頭の中にある場合でも、そのストーリーが自然な物語として成立しているか、テンポよく展開できているかを確認するために使える手法です。
8コマ漫画は、A4のノートを縦に二分割、横に四分割してつくると見やすいのでお勧めです。要らない紙に走り書きで十分ですし、絵は棒人間くんで大丈夫!笑 漫画を描くわけではなく、あくまでストーリーづくりのための作業なので気軽に描いてみてください。

【5】8コマ漫画に台詞やシーンを補記していく

ここは文字で行う作業です。自分でつくった8コマ漫画の横に、登場人物の台詞や行動を書き込んでいきましょう。細かく書けば書くほど小説を書くときに楽になりますし、逆に慣れてきたら細かく書く必要はなくなります。あくまで「自分で自分を楽にするためのサポート」という位置づけです。初心者の方はより細かく書き、小説を書きなれている方は必要に応じて使う、という感じですね。

いかがでしたでしょうか。なんとなく小説が書けるような気がしてきませんか?!文章を書くのが苦手、小説を書いたことがない、読み手にうまくストーリーを伝えられない、という方はぜひこの「基本のステップ」を参考にしてみてください。最初はスラスラとストーリーが出てこない方でも、基本のステップを繰り返すことで物語づくりに慣れてくるはずです。ぜひ試してみてください。


ありがとうございます。 好きを形に!たのしく同人活動!を目標にがんばります!