池田大作亡き後の創価学会、公明党と自公連立

創価学会三代目名誉会長にあった池田大作氏が亡くなりました。ぶっちゃけて言うと、「亡くなったことを創価学会が発表した」と言った方が正確なのでしょう。発表直前に本当に亡くなったと信じている人は学会外にはあまりいないでしょうけれど、実際のところ、いつ亡くなったかと言うことは他人にはどうでもいいのですよね。

もちろん、法律上は誰かが意図的に隠していたなら問題ですが、隠していたかどうかとか法医学上の死亡日時がいつなのかなんて公表されるわけもありませんから、結局のところ、創価学会が「発表した」事実の方が社会的には重要なわけです。

公の場に出なくなって久しく、集団指導体制がずっと前から始動していたことは、その界隈に詳しい人が言っていたと思いますが、今、重要なのは「絶対的トップ不在で集団指導体制であることを公式に認めた」ことです。

創価学会も他の宗教と同様に大きく信者を減らしていっています。そもそも日本国内の人口が減り始めているのですから、新規信者も減り、昔からの信者が亡くなっていくのですから当然です。グローバル化である程度維持出来ていても、今度はその分、海外側の権力が強くなるので組織としては痛し痒しでしょう。

公明党も長く続く自公連立において、安保関係で創価学会との隙間風が吹いていると何度も報道されています。今回を機に両者の溝が深まるのか狭まるのか、その辺も注意深く見ていく必要があります。

そして一般人にとっては一番関心があるのは自公連立に影響があるかどうかです。

故池田氏が公明党の与党化にどれだけ影響力を持っていたか私には分かりませんが、むしろ自民党側が公明党との連立による学会票や選挙時の無償協力運動員のために手放したくないでしょう。

岸田内閣が進める旧統一教会への締め付けが、かえって公明党への依存を強めるケースもあり得ます。

公明党側としては、自民党と別れて野党として今さらやっていけるのか、という不安もあるでしょう。今の公明党議員には与党経験しかない人も多くなってきたでしょうし、結局のところ、自民党も公明党も腐れ縁というか長年連れ添って不満があっても今さら離婚できない夫婦みたいになっているような気がします。

結局のところ、池田大作氏の死去の発表があっても、当面は大きな動きは無いのじゃないかなと思っています。

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