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若手選手の起用と移籍

ガンバ大阪は第26節横浜FC戦で敗戦してしまい、順位を上げるチャンスを2試合続けてふいにしてしまいました。完全にスタメンと戦術上の問題だったと個人的には思いますが、最下位の横浜FC相手に完敗したのは上位浮上に向けては痛すぎる結果でした。

まあ昨日のJリーグのトピックは、ついに川崎フロンターレが敗戦を喫し、勇気を持って戦ったアビスパ福岡の素晴らしさを讃える1日でした。昨日はセレッソ大阪も、下位の湘南ベルマーレに1−5の惨敗をホームで叩きつけられ、他人事ながら
「せっかく新しくなったホームスタジアムでなかなか厳しいなあ」
とボーッと思っていたら、クルピ監督の辞任・解任騒動になっていました。

今年はガンバもセレッソも、昨年の守備重視のサッカーで得た好成績を捨てて攻撃サッカーを志向したものの、失敗して勝てない時期が長く続いて監督交代(セレッソはまだですが)ということになります。多分両チームとも、これまで稼いだ勝ち点を考えると降格は無いですが上位、特にACL圏内も無さそうです。

それより何より、リーグ戦で出番のない川﨑修平のヨーロッパ移籍報道があって、ポルティモネンセで決定という噂もあります。

ガンバでは以前から若手選手の欧州移籍は数年毎にありました。稲本、大黒、宇佐美、井手口らはガンバのトップチームで試合に出始めてから数年してからの移籍でしたが、最近では堂安・食野・中村敬斗といった面々は、スタメンになってから数試合で欧州に行ってしまいました。そして、もし今回、川﨑が移籍するとしたら、ついにスタメン奪取する前の若手がヨーロッパに引っ張られることになります。ここ数年、J1クラブで20歳前後のスタメンはみんなヨーロッパのスカウティングの網にかかっているのだろうな、とは思っていましたが、正直、今の川﨑修平に話が来るとは全く思っていませんでした。

サポーターとしては、もっとあの躍動するドリブルを目の前で見たいと思いますが、カップ戦以外の起用がないのにクラブとして引き留めるのは難しいでしょう。

ポルティモネンセというクラブが、日本人を獲得して法外な違約金で囲って使わないとか言われていますが、その辺の覚悟をした上で行くなら頑張ってこいというしかありませんね。

アタッカー陣は良いのですよ。また新たに若手選手が出てきてくれるでしょうし。むしろ守備陣が問題というか、湘南に期限付き移籍中の谷晃生は五輪で名を挙げましたが、ガンバアカデミー出身のゴールキーパーはガンバでレギュラーを取れません。東口が健在なうちは戻るかどうかも怪しいですね。

さらに厳しいのはセンターバックでしょうか。ガンバのアカデミー出身、新卒選手としてこれまで何十人も獲得してきた中で、生え抜きのまま主力になったのは宮本恒靖、西野貴治くらいでしょうか。丹羽やキムジョンヤのように他クラブ経由で戻ってきた人はいますが。

大卒ルーキーとして期待される佐藤瑶大が昨日の試合で退場してしまい、敗戦の一因になってしまいましたが、大卒だと1年2年でスタメンになれなければその先は厳しいですよね。山本や高尾、さらには藤春のようになってくれることを祈ります。

サイドバックは安田理大・下平匠という2枚看板の後が続きませんでしたね。

どのポジションにしても、その選手がガンバに入ってきた時のチーム状況や監督の好み、クラブの強化方針という、選手本人にはどうしようもない要素もありますから、その選手の実力不足だとは一概には言えませんが、だからこそ真剣勝負の出場機会を増やせるU23チームのJ3参戦は大きな意義があったはずです。

今年から始まった、Jエリートリーグにはガンバの参戦はありません。関西4クラブいずれも参加していないので地域性を考えて、4チーム揃わないとダメだったのかも知れません。

無理を承知で言うと、クラブ数が揃わなければJFLにいる関西クラブ(MIOびわこ滋賀、F.C.大阪、FCティアモ枚方、奈良クラブ)あたりを誘うのはさすがにダメなんですかね。いろいろな理由で無理だとは思いますが。

何とか若手選手の出場機会を増やすことと、さらには若手監督の指揮の機会を増やすことは、クラブのみならずリーグにもサッカー界全体にも必要ですので、来年こそはガンバがエリートリーグに参加することを期待します。

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