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ウィーン・モダン展を観てきました

大阪は中之島にある国立国際美術館で開催されている特別展に行ってきました。

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ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
https://artexhibition.jp/wienmodern2019/

リンク開くといきなり悪夢に出てきそうな画像が表示されますが、タイトルになっているクリムトとシーレは後半の方に展示されています。

18世紀の啓蒙の時代におけるウィーンから、19世紀のウィーン会議、48年の革命、万博などを経て20世紀までを展望する内容でした。

美術批評などは出来ませんが、多分初めて観たエゴン・シーレの作品は何というか揺れ動いているモノを無理矢理固定化させているような感じがしました。言葉が適切かどうか分かりませんが、観る者の気持ちを不安定化させることで訴えかけるようなものでしょうか。

一方のクリムトはこんな風に写真撮影可になっている目玉作品が展示されていました。

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ちなみにこの特別展に限らず、入り口にある展示リストが日本語・英語・中国語・韓国語(ハングル)とそれぞれ用意されていました。作品横の説明書きも4カ国語で表示されていました。

中国嫌い・韓国嫌いの人が、こういった多言語表示について批判的な意見を言うことがありますが、個人的には隣の国の言語での表示があるのはそれほど変なことではないとは思います。日本語より大きく書かれていればどうかとは思いますが。

こういった特別展を開催することが出来る国というのはそれほど多くないかも知れません。であれば、こういった展覧会を観光の目玉とする美術ツーリズムも今後は重要になるのではないでしょうか。

日本の進んだ医学を目当てにする医療ツーリズムが既に存在感を示していますし、日本の伝統的な建築物や美術品目当ての観光客も多いと思いますが、世界中から芸術作品を集めて展示する特別展も、日本独自の芸術的観点から着目したものであれば、インバウンドの呼び水になるのではないかと思います。

ただ、日本各地の空港が美術館・博物館のある都市部と離れているケースが多いことが問題かも知れません。いっそのこと、大きな空港の敷地を利用してミュージアムをそばに建設するとか、あるいは空港内自体に作ってしまってもいいんじゃないですかね。

例えば関西国際空港だったら対岸のりんくうタウンの敷地に建ててしまうとか。そうなると逆に都市部に住んでいる住民が行きづらくなってしまうかな。交通機関の混雑や道路の渋滞も招きかねないですかね?


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