自主規制の重要性

浦和レッズのサポーターが起こした天皇杯名古屋戦での騒動は、大した処分がなされずになんとなくなあなあで終わりそうな感じになっています。

Jリーグ主催ゲームであればJリーグ自体が厳しい処分を下すこともあり得たのでしょうけれど、日本サッカー協会管轄なのでこんな結末になるのでしょうか。その辺は禍根を残さないためにも、また、サッカーが今後も日本社会で受け入れられるためにも、一定の厳罰は必要だと思うのですが、当事者にとってはそうではないのかも知れません。

ある一定の組織内で起きた問題、不祥事、事件などを自分たちで解決することは、自浄能力と言われますが、それは主に内部でのペナルティと自主規制によってもたらされます。

ペナルティにより過去の事件を裁き、自主規制により未来の事件を防ぐためです。やり過ぎると萎縮してしまうだの、法的なんちゃらだの人権だの言われることもありますが、そもそもなんでペナルティや自主規制が必要になるのかというそもそもの話をすると、問題・事件・不祥事を起こした奴の責任になるのですけれど、その辺は言わないのですよね。

割れ窓理論を持ち出すまでもなく、厳しい姿勢を見せなければ今後も似たようなことは起き続けるでしょう。厳罰だけで問題を解決出来るわけではありませんが、重大な問題を起こしても処分されないと舐められたら終わりです。似たような事例で処罰のレベルが異なれば、今度は不平等と言われますし、それこそ裁判沙汰になったらその一貫性の無さが突かれるでしょう。

さらに言うと、サッカーのゴール裏のサポーターは暴力的で常識がなく頭がおかしい人たちの集まりだと、サッカーファン以外から認識されてもしょうがありません。もしかしたら既にそう思われているのかも知れませんし、サッカーファンからもそのように思われているかも知れませんので、もはや手遅れのような気もしますけれど。

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