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インターフェイスの革命は起きるのか

パソコンなどのデジタル機器において、選択するデバイスとしてはマウスに変わるインターフェイスデバイスが画面直接タッチしかありません。

Macなどのトラックパッドはマウスの代替品で使いやすくなっているだけでカーソルを動かすという点では抜本的には変わっていません。マウスやトラックパッド、トラックポイントのどれも、マウスカーソルを移動させてクリックすることには変わりません。

スマートフォン・タブレットの普及により、画面そのものをタッチ(タップ)する操作も一般的になりました。

文字入力についても長い間キーボードが使用されています。タイプライター、ワープロ、パソコンと進化してきましたが、結局はQWERTYキーボードが文字入力のデバイスとして利用されてきました。(富士通の親指シフトとかありましたが)。

タイプライター以前は紙にペンで書く方法だけでした。紙の種類やペンの種類は文明の登場から様々存在しました。牛骨や亀甲に書く甲骨文字や、土の板に書く楔形文字、パピルスに書く象形文字など書かれるものの性質は文字の形状にも大きな影響を与えました。

今の世の中では紙とペンが残ってはいるものの、書かれる情報のほとんどはデジタル機器においてキーボードかタップ(フリック)で入力されています。

選択するデバイスにしろ文字を書くデバイスにしろ、この次のインターフェイスデバイスはどうなるのでしょうか?

SF作品に出てくるような、空中タッチパネル操作か、目線入力でしょうか?

先日のニュースにありましたが、こういったものも開発されているそうです。

明るく高コントラストの「空中ディスプレイ」、マクセルが開発 感染症予防に
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/27/news125.html

未来は入力デバイスと出力デバイスが一体化したブレイクスルーが起きるのではないでしょうか。

こういった空中ディスプレイの利点の一つに、投影するサイズをデバイスよりも大きく出来るところがあると思います。

パソコンにしろスマホにしろ、通常はそのデバイスのサイズ内でしか画面表示出来ませんが、投影するタイプのものであれば、プロジェクターのように表示サイズを数メートルレベルにすることも可能です。同時表示情報を大きく増やすことが出来ます。

紙とペンで情報の入出力を行うのであれば、紙を置く机のサイズギリギリまで広げることが出来ます。その費用も数十円もかかりません。一方で、1メートルなり2メートルなりの大きさの液晶画面を用意しようとすれば数万円〜数十万円かかってしまいます。しかもタッチパネルにするならさらに費用がかかります。

紙の資料を机に何枚も広げて、同時に目に入れながら考えたり書き込んだりする作業と比べると、パソコンやタブレット内で行える入出力作業は画面サイズ内に制限されてしまいます。ウインドウやアプリを素早く切替ながら似たような作業は出来るかも知れませんが、同じようには出来ません。

空中ディスプレイ兼タッチインターフェイスを備えたデバイスが高性能化してSF作品内のようなレベルで自由自在に使えるようになれば、インターフェイスの革命が起きるのではないでしょうか。

ちなみに個人的には手触りが無いという大問題もあるんじゃないかなと思います。これまで投影式のキーボードデバイスも存在しましたが、メイン利用している人なんて多分いないでしょう。もしかしたらいるかも知れませんが、社会において既存のデバイスに取って代わるレベルでは存在していません。

真っ平らなスクリーンにキー表示があってそれをタッチすることで入力出来る擬似的なキーボードを表示する液晶画面を備えたノートパソコンもありますが、タッチタイプがほぼ出来ないという問題があります。Appleのトラックパッドにある感圧タッチのようなものがあれば、打ち込んだときのフィードバックは実現出来るでしょうけれど、それでも、タッチタイプでは指の先端でキーボードのどこにいま自分の指を置いているかを判断しますので、その問題は残ります。

どちらにせよ、どこかのIT企業が革新的なインターフェイスを作り出して普及させられるでしょうか。それとも、当面は今のキーボード・マウス・画面タッチが支配し続けるでしょうか。

むしろ一足飛びに、コンピュータと人間の脳が直結されてインターフェイスなどを考えなくて済むようになるのでしょうか?

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