2020年7月19日J3リーグ第5節ガンバ大阪U23対鹿児島ユナイテッドFCのDAZN観戦の感想

トップチームは昨日の大分戦で勝利し5試合で勝ち点10となり、悪くない序盤、というか過去2年を思えば良いスタートを切れた格好です。

一方、セカンドチームであるガンバ大阪U23の方は開幕戦には勝利したものの、その後は引き分け、負け、負けと苦しい状況が続きます。

まあ、控えGKを入れず、アウェーではベンチメンバーもフルには入れられないチーム構成なので勝敗を最優先の批判材料には出来ませんし、ここ数年は高校生・ユース所属の選手を普通に戦力にしているのですから平日夜のアウェイゲームは厳しいですよね。今日は日曜のホームゲームですので勝ってほしいものです。

去年まではガンバのGK陣が東口、林、谷と3人揃っていたのを考えると若干寂しいですね。山口に行った林も、湘南に行った谷も試合に出ていないのももったいないように思えます。

今年のガンバU23が去年と異なるのはコーナーキックなどのセットプレー時に、去年までは放り込まずに必ず短くつないでいたのが、今年は普通のというか、つながずにゴール前に入れるようになりました。森下監督の方針変更なのか、市丸というキッカーが戻ってきたからなのか、それとも何らかのリクエストがクラブからあったのか分かりませんが、初戦の1点目がまさにセットプレーで市丸のボールを唐山が頭で決めたものでしたから、去年よりはセットプレー時の得点が増えるでしょう。

ガンバのメンバーにはタビナスも戻ってきました。個人的注目はやはり唐山。点を取ってチームを勝たせるというエースの役割を果たせるかどうか。後は大卒ルーキーの山本ですね。

さて前半のキックオフですが、序盤からガンバも鹿児島も決定機を迎える中、5分を過ぎた直後のところで鹿児島の中原に決められます。波状攻撃が続いていたところでしのぎきれなかったのは残念でした。

その後もアホほど鹿児島に決定機を作られ続けますが鹿児島の決定力不足にも助けられます。というかずっとボール持たれてワンサイドゲームみたいになっています。

20分くらいからシュートを打たれる前にボールを取れるようになり、チャンスもありますがそれでようやく4:6くらいでしょうか。つなぎの段階でパスミスでボールを失うと厳しいですね。

34分には期待の唐山が抜け出してシュートしますがGKに止められました。

39分にはCKから鹿児島に決められて0−2となります。なんというか、ずっと余裕がないサッカーを続けている感じですね。落ち着くところがないというか。このメンバーだと市丸にやって欲しい役割でもありますが。

しかし勝敗を考えると前半のうちに1点でも返しておきたいところですが、結局2点ビハインドのまま前半終了。

ガンバは選手交代無し、鹿児島は一人交代して後半開始。森下監督の修正がどのように行われるかですが、なんか知らん間に左サイドから上がったクロスをドフリーで決められて0−3。開始直後の注意すべき時間帯に驚くほど守備が緩い状態になっています。

その後、51分には山本がエリア内での決定機を迎えましたが防がれました。攻め口は前半よりも増えているというか、サイドを上手く使えている気がします。後はもう少しチャンスを増やしていけばそのうち得点できそうな雰囲気はあります。

57分にガンバが一気に4枚替えという珍しい選手交代をしましたが、64分の川崎のシュートも鹿児島GK大西に弾かれます。68分には川崎がヘッドで狙いますが大きく外れます。

79分には後半はチャンスがなかった唐山が、川崎のロビングパスに抜け出してGKまで交わして冷静にゴールを決めました。さすがにストライカーと言える動きでした。

そうかと思うと82分にはクリアミスもあって再び決められ1−4。展開と時間を考えると勝敗がほぼ決まった感がありますが、試合終了直前にゴールエリアでGKと競り合った唐山がPKゲットし、これを自分が決めて2−4となりましたがここで終了。3連敗となってしまいました。

冒頭にも書きましたが、勝敗も大事ですがチームの目的上、J1のトップチームで通用するように成長させることも必要です。個々の選手では出来た選手もいたと思いますが、チームの負けが込むのもあまり良いことではないでしょう。期待した唐山が2点取ったといっても、内容・チャンスの数的に鹿児島の出来が良かったと言わざるを得ません。

去年のU23の序盤は中村敬斗や食野亮太郎がいて得点を重ね、彼らがトップに固定された(夏には欧州に行きましたが)後は高木彰人が得点源になって、高木も移籍した後は唐山がゴールを多く決めていました。そういった明確な得点源となる核が固定されないと厳しいですかね。選手の入れ替えが多いDF陣で固いディフェンスは難しいでしょうから、相手よりも点を取って勝つというスタイルでないと勝ち点は増えないですよね。

やはり今のU23では唐山が得点源にならざるを得ませんので、唐山が取りやすい形をどれだけ作れるかによって勝敗も変わってくるのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?