私人逮捕系YouTuberの欺瞞

私人逮捕系YouTuberが大流行りですが、少なくともろくでもないことは確かです。完全に無料のコンテンツとして、一切金儲けをしていない動画配信者であるならまた話は別ですが、自身の動画の閲覧者数を増やすためだけに、法的根拠の怪しい私人逮捕や私的制裁を行っているのですから始末に負えません。

世直し系YouTuberと言われることもありますが、やっていることは少なくとも世直しではなくて、ただの私腹を肥やすための動画配信だけです。

自分勝手に正義を掲げて他人を攻撃する人を見る度に思うことがあります。

3年以上前にnoteに書いた内容そのものですので引用しておきますが、

昔読んだ星新一のエッセイに、テレビ時代劇の必殺仕置人で、「金ももらわずに成敗などしていると自分が正義だと錯覚してしまう」というシーンがあった、と書いてあるくだりがありました。

必殺シリーズはまさに世直し、正義を大金の報酬で覆い隠し、自らの業の深さを自覚した上で私刑を下していたダークヒーローでしたが、今の私人逮捕系YouTuberは大っぴらに喧伝している時点でヒーローですらないですね。どちらかというとテロリストに近い存在です。

上記のnoteの最後に書いたのは、自分への戒めでもありましたが、もしこのnoteが私人逮捕系YouTuberや、その動画に心酔している人に届くのであれば、数秒でも良いので読んでもらいたいものです。

批判は諸刃の剣です。批判すること、批判する者がまた批判に晒されることもあります。

「人を呪わば穴二つ」という言葉は誰にも起こりうることであり、自分への戒めとしないといけません。

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