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週刊オールライター第67号 「ライターを目指す身分として気をつけなくてはいけないこと」

 先日私は、LINEオープンチャット上でトラブルを起こしました。原因は、
「主観の押し付け」
「傷つける可能性のある文言をそのまま吐いてしまったこと」
「そもそもそのオープンチャットがどういう場であるかを履き違えていたこと」

です。その後、自部屋の壁に当たっていたところを母に諭されました。今回は予定を変更してライターを目指す身分としてこのようなことが二度と起こらないように戒めるため、何が起こるか分からないSNS時代を生き、その中で「ライター」という言葉を操る職業を目指すために今私が何をするべきかを書きます。一種のライフハックです。

1. 事件の発端

 事件が起きたのは今週月曜日の雪が降ってくる前の朝のこと。予定がなかったのでお昼まで寝ようと思っていたのですが、犬の散歩に行っていた母からの電話で起きました。
「迷い犬に付き纏われているから手伝って欲しい」
と電話されたので、急いで上着を着て現場まで走っていきました。朝起きたてで硬い体で走ったものですから息の上がり方がひどく、鼻の中が鉄分の臭いでいっぱいでした。

2. その時何を思い、どんな失敗をしてしまったのか

その時の私は何を思ったのかこのような感情を抱きました。

「なんで迷い犬なんか起こるんだ。なんでこんなめんどくさい事に巻き込まれなきゃいけないんだ。動物飼うなら責任持てよ。持ってないなら飼うな。」

その怒りが上がった息と共にどんどん大きくなっていき、ストレスが溜まっていきました。私は過去にストレスが原因で重度の帯状疱疹を患った経験があるのでストレスには気をつけているのでこの時は危険を感じました。その結果、

「また帯状疱疹なってまうわ!」

というひどいにも程がある思い込みをしてしまい、それを一刻も早く吐き出すべくグレーゾーンの人が集まっているオープンチャットへ怒り任せに書き込みました。自分と同じ境遇の人たちの集まりだから聞いてくれるという浅はかな考えでいました。その結果、

「ここでそのような発言はやめてください」
「芦原妃名子さんが亡くなった時にも似たような投稿されてましたよね?嫌でした」

と咎められました。
芦原氏が亡くなられた時、私にとってのNGワード「自◯」が多く飛び交ったり、しても誰も得しない詮索(犯人探し)があったりしていたので耐えられずここに吐き出してしまっていました。

この結果に納得がいかず、私は自部屋の壁に八つ当たりし、母に再び諫められました。

3. オープンチャットでトラブルを起こした原因

 今回の事件の原因は、抱かなくてもよかった感情を抱いてしまった結果、それを疲労とストレス蓄積があるという身勝手な理由をつけて暴走してしまった事にあります。そもそもなぜ間違った感情を抱いたのか。原因は以下の通りです。

「主観の押し付け」
「傷つける可能性のある文言をそのまま吐いてしまったこと」
「そもそもそのオープンチャットがどういう場であるかを履き違えていたこと」

4. ライターになる上で意識しなくてはいけないこと

 私は母から説教を受けた後、ショックを引きずっていましたが、その中で私は鉄道ライターの栗原景さんに相談することにしました。言葉を操る職業に就くことを夢見る人間がこのような状況であるということは非常に恥ずかしいですし、どうしたらこのような事態を避けることができるのだろうと思った結果、世の中のニュースに対して毎日書き込みを欠かさない栗原さんに相談する事にしたのです。
その結果、以下の返答が返ってきました。
(返信文を一部文章体を変えて繋げています)

「大切にしているのは、自分の主観で決めつけないこと、議論になった時に決して怒らないこと、自分から見て全く支持できない意見でも、反論はしても相手の全否定、人格否定はしないこと。でも、『主観の押しつけ』は気づかないことがあるので、とても注意と経験が必要。
色々なテーマで、「それはこういうことだろ」「こうするのが良いに決まっている」って思うことがあるが、その時に必ず、あえて「反対側の意見に立って、頭の中で考えてみる」癖をつけると、良い練習に。
傷つける可能性のある文言をそのまま吐いてしまうのを防ぐには、「自分はいま怒っている」と思ったら1時間スマホやPCから離れることが効果的だが、「自分はいま怒っている」と気づけない時もあるので、そういう場合は怒っているかどうかにかかわらず、SNSで目の前にいない人とやり取りするときは、発言する前に30分くらい時間を置いて、他のことをしてからもう一度発言しようとしたことを見直すとよい。」

5. 「会話は野球」

 私はこの失敗を反省する中で、会話は野球にも例えられると考えました。
「会話はキャッチボール」と言われることがありますが、その例え方とは違います。「話し手」と「話し相手」に分けるのでキャッチボールではなく、野球になります。

では、話し手を「投手」、話し相手を「打者」に例えましょう。私が今まで友人との会話などでやってきたのは
「豪速球という一方的な愚痴や偏った考え、または決め球という切れ味のある暴言を投げまくる」
ことでした。その球を「打ち返してくれる」、つまり相槌を打ってくれたりツッコミや制止を入れてくれることもありますが、それは極めて稀です。大体の場合は見逃されます。

私はこの事実に気が付かずこのような球を投げまくっていました。その球にコントロールできない感情が重なった結果、打者の頭や体をかすめる危険球と化していました。時としてその球は体や頭にぶつかって死球(デットボール・hit by pitch)になることが多いです。死球は心に傷を負っているサインですので、SNSのブロックに繋がります。

それを避けるためにどうすればよいのでしょう。それは
「言葉を投げる時は緩いボールを投げるように意識する」
ことです。この「緩いボール」を球種で例えるとチェンジアップでしょうかね。野球は真っ直ぐの球よりも緩い球の方が打ち返しやすいですから、これを意識することを欠かしてはいけません。逆に、緩いボールを投げたとしても相手に見逃された場合は、「そのボールは勢いがあるから打てない」というサインだと考えています。

むすびにかえて

 今回は、私が起こしてしまったトラブルから反省したことを書いた回となりました。今後このような行為を幾度となく繰り返した場合はその職業には向いていないので諦めなければなりません。本当に恥ずかしいのでそのようなことが2度と起こらないように戒めて生活していこうと思います。

次回の配信は17日です。
それではまた。

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