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学級室内レク「王様探し」①~ルール・やり方編~

※途中まで無料で読むことができます。

どうも、紅葉です。

紅葉先生の教室では、現場で働く先生を応援するために、授業・学級経営に関するマインドやスキルを1日1本、youtubeで配信しています。

今回は「学級レクから始める学級会入門」シリーズ第1弾!

「学級室内レク「王様探し」~ルール・やり方編~」

こんなテーマでやっていきたいと思います。

本日の内容はこちらです。

1.学級会入門シリーズについて
2.「王様さがし」やり方
3.「王様さがし」ルール
4.指導ポイント~子どもを成長させるために~

それでは早速やっていきましょう!


1.学級会入門シリーズについて

簡単に紹介させていただきます。

今回紹介する「王様さがし」は、単発の教室レクとしても活用できます。が、今回は「話し合い(学級会)の動機付け」になる活動として紹介します。

本来であれば、日常の困りを学級会の議題にすればいいのですが、4月から1それをするのは難易度が高いと思います。(4月でなくても、「これから学級会を始める」というタイミングの前でも大丈夫ですよ。)

そこで、意図的に子どもが"困りを感じる"場面を設定し、それを解決するという経験を通して、学級活動の基本的な流れ(※)を体験することができるように学習環境をデザインします。

その触りとなるのが、「王様さがし」です。

もちろん、クラスの子どもにはこのことは伝えません。

そのため、子ども達は学級レクを楽しんでいるという意識しかありません。

しかし、担任はこれを学級会につなげていきます。

学級レクを「学級会の導入」として活用することで、大きなメリットが2つ得られます。


【メリット1】4月の段階で実施することでクラスの雰囲気づくりができる

一つ目のメリットは、"クラスの雰囲気づくりができる"ことです。

「王様さがし」は王様の動きに全員が合わせ、動作を揃えるゲームです。王様は探偵に見つかってはいけないため、みんなで協力する必要があります。

また、後ほど詳しく説明しますが、このレクには「探偵」がいます。探偵は王様を探す役割があります。それぞれが探すエリアを分担することでより効率的に王様を探すことができるのですが、そのためには探偵同士の協力や声掛けが不可欠です。

このようにただレクを楽しむだけでなく、①動きを揃える②みんなで協力するという体験ができるのが「王様さがし」を採用している一つの理由です。(もう一つの理由は"ルールに不備がある"という状況を作りやすいレクであるためです。ルールに欠陥があるからこそ、子どもは話し合いをしたくなります。つまり、学級会を開催する動機付けがしやすいのです。)

クラスの子ども達は、レクをしながら「私は集団の中の一人である」「仲間と協力するのは当たり前である」という意識をもつことができます。

さらに、話し合い活動に意欲的に参加しやすい状況を作ることもできます。子どもからしたら「レクをしていたらうまくいかないことが出てきたから、クラスで話し合いをして、より「王様さがし」を楽しめるようにしよう!」という自然な流れで話し合いに入ることができます。

このように学習の流れをデザインすることが教師の役割です。この辺りは腹黒く、子ども達を転がしましょう。笑(自分のクラスの子どもには絶対にみせたくない記事ですね。笑)

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