化粧品事業などを行う株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの財務諸表(第18期 第2四半期)を見てみる

今回は化粧品事業や医薬品事業などを行う株式会社ポーラ・オルビスホールディングスをEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、633億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、588億円と減少している。次に受取手形及び売掛金(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、178億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、161億円と減少している。次に有価証券(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、179億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、138億円と減少している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、111億4900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、118億1300万円と増加している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、111億4900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、118億1300万円と増加している。流動資産で気になったのは仕掛品の額が少ないこと。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、162億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、160億円と減少している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、142億2600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、142億4400万円と増加している。次にソフトウエア(無形固定資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、115億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、120億円と増加している。化粧品事業や医薬品事業などを行う株式会社ポーラ・オルビスホールディングスとソフトウエアは結びつきそうにないが、どうやら自社利用のソフトウエアがあるようだ。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、161億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、233億円と増加している。

次に負債の部。契約負債(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、54億3700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、53億6200万円と減少している。次に支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、27億4500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、32億9400万円と増加している。次に支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、27億4500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、32億9400万円と増加している。流動負債で気になったのは1年内返済予定の長期借入金の額が少ないこと。今回だけか?。次に資産除去債務(固定負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、37億4400万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、36億2400万円と減少している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2022年12月31日)が、827億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、832億円と増加しているので、当第2四半期連結会計期間は稼いでいる。当第2四半期連結会計期間の負債合計(359億円)と純資産合計(1710億円)のバランスを見ると、純資産が上回っている。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は、前第2四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年6月30日)が、787億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日)は、858億円と増加している。次に売上原価は、前第2四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年6月30日)が、142億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日)は、151億円と増加している。次に営業利益は、前第2四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年6月30日)が、49億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日)は、89億円と増加しているので、当第2四半期連結累計期間の営業の調子は良かったようだ。次に四半期純利益は、前第2四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年6月30日)が、109億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日)は、74億円と減少する結果となっている。最後に報告書を見ると、国内化粧品市場では経済活動の正常化による外出機会の増加や、円安や足元の株高傾向により個人消費が拡大する後押しとなっているようだ。また訪日外国人客の増加によるインバウンド需要の回復もしているようだ。一方で消費行動や消費構成の変化、EC市場での広告費の高騰等があるようで、販売戦略は今後苦戦する可能性を示唆している。次に海外化粧品市場においては物価高や高インフレの常態化、金融不安などにより消費の下押しが見られるようで、中国市場においては、減速感が強まる状況にあるようだ。が、海外事業(ORBISブランド)では、中国を中心に取り組みを進め、前年同期を上回る売上高・営業利益となっているようだ。またJurliqueブランドでも、豪州及び中国とアジアを中心とした取り組みを行い、前年を上回る実績となっているようだ。その結果が為替差益(営業外収益)に反映されているのだと推測する。


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