オートバイを中心とした輸送用機器を製造するメーカーであるヤマハ発動機株式会社の財務諸表(第89期第3四半期)を見てみる

「過去最高の売上高と営業利益を更新 ヤマハ発動機が2023年決算を発表 主力製品の需要が堅調に推移 コスト増の価格転嫁や円安も影響」という記事が目についたので、ヤマハ発動機株式会社をEDINETで調べてみることにした。

四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、2887億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3051億円と増加している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、2854億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3423億円と増加している。次に短期販売金融債権(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、2301億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3249億円と増加している。次に受取手形、売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1874億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1973億円と増加している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1246億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1338億円と増加している。次に仕掛品(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1157億5500万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1160億4000万円と増加している。次にその他(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、909億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1149億円と増加している。次に有形固定資産で前連結会計年度(2022年12月31日)が、3909億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、4220億円と増加している。次に無形固定資産で前連結会計年度(2022年12月31日)が、396億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、486億円と増加している。次に長期販売金融債権(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、2563億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3360億円と増加している。次にその他(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1952億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、2223億円と増加している。

次に負債の部。その他(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1781億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1999億円と増加している。次に短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1729億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、2281億円と増加している。次に1年内返済予定の長期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1529億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、913億円と減少している。次に支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1481億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1645億円と増加している。次に電子記録債務(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、295億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、33億円と減少している。次に未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、257億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、251億円と減少している。次に賞与引当金(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、187億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、301億円と増加している。次に製品保証引当金(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、181億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、212億円と増加している。次に1年内償還予定の社債(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、51億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、146億円と増加している。次にその他の引当金(流動負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、31億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、39億円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、2500億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3834億円と増加している。次にその他(固定負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、546億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、555億円と増加している。次に退職給付に係る負債(固定負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、492億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、534億円と増加している。次に社債(固定負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、215億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、488億円と増加している。次にその他の引当金(固定負債)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、6億3800万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、7億6900万円と増加している。

そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2022年12月31日)が、8940億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、9921億円と増加しているので、稼いでいる。次に為替換算調整勘定で前連結会計年度(2022年12月31日)が、マイナス557億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、189億円と増加している。当第3四半期連結会計期間の負債合計(1兆3245億円)と純資産合計(1兆2022億円)のバランスをみると、負債合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が1兆6771億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)は1兆8352億円と増加している。次に売上原価は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が1兆2137億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)は1兆2923億円と増加している。次に販売費及び一般管理費は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が2892億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)は3346億円と増加している。次に営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が1741億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)は2082億円と増加しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子は良かったようだ。次に四半期純利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が1451億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)は1595億円と増加する結果となっている。

次に為替差益(営業外収益)が発生していたので、過去の報告書を遡って為替差損(営業外費用)とあわせて調べてみることにした。2019年1月1日から2023年9月30日までをトータルすると、為替差益の額が大きい。最後に報告書をみてみると、当第3四半期連結累計期間の売上高は1兆8,352億円(前年同期比1,581億円・9.4%増加)。売上高は二輪車や大型船外機の堅調な需要に支えられたことやサプライチェーンの平常化と物流・生産課題などの改善により供給量が増加したことで増収。営業利益は、販売台数の増加に加え、原材料などコスト高騰に対する価格転嫁の効果拡大、円安によるプラスの効果もあり増益。第3四半期連結累計期間における売上高・各利益はともに過去最高。当期は、現中期経営計画で掲げているポートフォリオ経営の取り組む。事業構造改革の進捗としてパワープロダクツ事業の事業譲渡契約締結に加えて、スノーモビル事業及びプール事業からの撤退を決定。また、新規事業・成長事業の開発力強化のため、連結子会社ヤマハモーターエレクトロニクス株式会社との合併について検討開始。といったことが書かれている。



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