コネクタ業界国内大手であるヒロセ電機株式会社の財務諸表(第77期 第2四半期)を見てみる

「ヒロセ電機、カスタム製品受注まで9年 開発や工場一丸」という記事が目についたので、今回はヒロセ電機株式会社をEDINETで調べてみることにした。

・要約四半期連結財政状態計算書,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び現金同等物(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、880億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、903億円と増加している。次に営業債権及びその他の債権(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、419億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、431億円と増加している。次に棚卸資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、277億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、268億円と減少している。次にその他の金融資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、912億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、811億円と減少している。次に有形固定資産(非流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、637億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、772億円と増加している。次にその他の金融資産(非流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、634億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、692億円と増加している。次に使用権資産(非流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、52億7700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、53億4900万円と増加している。次に無形資産(非流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、42億1200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、45億5400万円と増加している。次に退職給付に係る資産(非流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、46億3500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、45億800万円と減少している。

次に負債の部。営業債務及びその他の債務(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、207億9600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、141億3100万円と減少している。次に未払法人所得税(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、82億500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、55億2100万円と減少している。次にリース負債(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、10億7000万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、11億2600万円と増加している。次に繰延税金負債(非流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、88億5800万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、115億400万円と増加している。次にリース負債(非流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、44億900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、44億5900万円と増加している。そして資本の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、3452億100万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3342億6400万円と減少しているので、当第2四半期連結会計期間は稼いでいない。当第2四半期連結会計期間の負債合計(456億円)と資本合計(4114億円)のバランスをみると、資本合計が上回る。

要約四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上収益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が947億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は829億円と減少している。次に売上原価は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が479億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は460億円と減少している。次に営業利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が271億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は171億円と減少しているので、当第2四半期連結累計期間は調子が悪かったようだ。次に四半期利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が206億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は125億円と減少する結果となっている。最後に当社グループは、主にスマートフォン市場向け、自動車市場向け及び産業用機器市場向けのグローバル事業拡大を進める。高度化する市場ニーズへの対応を目指す。そのための高付加価値新製品の開発・販売・生産体制の強化。結果、自動車用機器市場向けビジネスは堅調に推移。一方で産業用機器市場向けおよび民生市場向けビジネスの売上が低迷。なお、カーエレクトロニクスから産業用機器等の分野まで幅広く使用されているコネクタは、高度情報通信ネットワーク化社会及び環境を考慮した省エネ化社会の進展とともに需要の拡大していくと見込まれているようだが、当第2四半期連結累計期間は、売上収益は前年同期と比べて減少となっている。なので、社会の進展は少しずつ起こるものだと考えて長期的に見た方が良いというのが私の見解。



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