見出し画像

ヘンプ布の手作りパッド、強烈な心の解放が

敏感肌なので、元々インナーは綿など天然素材を買っていました。
化繊が混じったものや化繊のレースが付いたものは着ないようにしてきました。
特に普通のブラは化繊だらけで肌がこすれて荒れやすいので、カップ付きのタンクトップやTシャツなどで天然素材100%なものを買っていました。

しかし、盲点がありました。
たしかに肌に接してはいませんが、取り外しのできるカップ(パッド)が硬めに圧縮された化繊なのです。

ヘンプコットンの端切れでパッドを作る

せっかくなので、天然素材、しかもヘンプから作ったらどうかなと考えました。
ヘンプ55%+コットン45%の天竺(メリヤス編みのニット)の布地の端切れがたまっています。
パッドの外側をこの布地にしました。
中身は捨てる予定だったもっと小さな端切れたち。
それに加え、古くなった綿100%の厚手タオル生地をパッドの形に切ったものを二枚、中に入れました。

ちなみに古いタオルは焦げ茶色で、パイル織と言われる典型的なふんわりタオル生地です。
着た時に透けないよう、パッドの外側をベージュ色か茶色にできれば良かったのですが、なかなかヘンプコットンでは希望の色がないので、中身を茶色にしました。

作り方

パッドの厚みや大きさは、自宅にある使いやすい大きさの市販のパッドをヘンプコットン生地に写し取りました。

◎ 手持ちのカップ付きインナーの、カップを入れるポケットに入るサイズになるようにする

◎ 初めて作る時はあまり小さくしない方がいいです(着ていてズレると困るので。大は小を兼ねるといいますか…)

◎ 厚いとパッドそのものの形が目立ちやすい
(次に作る時は中身のタオル二枚重ねを一枚にする予定)

◎ 作り方はYouTube上でも様々。
外側だけ袋状に作ってから中身を詰めて綴じる場合と、全部の素材を重ねて周囲をパッド型に縫い、端をバイアステープでくるむ場合が。

トップ画像は後者の縫い方です。
ミシンは持っていないので手縫いしました。

試着した感想

カップ付きインナーに手作りヘンプコットンカップを入れて着てみました。

スタイル
やはり形は市販品の硬めの化繊にはかないません。
ヘンプ100%だと硬い生地もありますので、外布のうちカーブの外側をそういう布にするとスタイルが良くなるかもしれません。
自宅用には十分です。

気心地
まずは通気性の良さに驚きました。
でも通気性だけではない解放感があります。
たかがパッド二枚なのに、硬い化繊からヘンプコットンに変えただけで、別の身体になったような感じがしました。
気分が違うんです。
心が軽い!
胸というより、心臓の近くって、すごく大事な部分なんですね。
硬い化繊でおおったらそれだけで気分が沈みやすくなるんだということが分かって、良かったなぁと思いました。
化繊はどうしても電気的な性質が天然繊維と違います。心臓は生体電気で動いていますが、それで胸の周りに弱い生体磁場・電場を作っていると言われます。

一時期、ブラジャーのワイヤーが締め付けで血行不良を起こし、乳がんの遠因になっていると言われたことがあります。
締め付けは負担が大きいこともあり、冷え性の人や健康志向の人たちはワイヤーなしのストレッチ素材化繊を着るようになりました。
だけどポリエステルやポリウレタンも敏感肌の人や夏にあせもができる人には負担になります。

それで、カップ付きインナーが沢山売られるようになり、綿や絹、リネン(麻ですがヘンプとは別の植物)など天然素材だけの布地のカップ付きインナーも通販で買いやすくなりました。
さらには背中側の締め付けも無くすよう、アンダーバストを一周するゴム素材が無いものも作られました。

ここまで多数の企業努力によって、胸周りの負担を無くしながら外から乳頭が透けない(形が分からない)ようなトップスインナーが進化してきました。

それでもHSP、敏感肌の自分にはどこかまだ胸の辺りが圧迫感というか、重い感じがありました。
結局、原因はインナーの胸ポケットに入れる、硬めの化繊のパッドだったのです。

ヘンプ衣類を広めていらっしゃる女性は沢山いらっしゃいますが、パッドをヘンプやヘンプコットンにしていらっしゃる方はほとんどいないだろうと思います。
だって、売られていないから自作するしかなかったんですもん(^^;
※リネン外布の市販品はあるようです

こんなに気分が楽になるならぜひ、手作りされるといいと思いますし、市販品があればいいのになと思いました。

市販の化繊パッドをヘンプでくるんだら?

実は、ヘンプコットンでパッドを作る前に、手持ちの化繊パッドをヘンプコットンでくるんでみたんです。
しかし、体調や体感はそこまで軽くもなく快適にもならず、何にも変化がありませんでした。
結局、胸の前を天然素材だけにする、昔の着物生活と同じにすることが必要だと分かったのです。

カップの素材はメンタルに大きく影響すると体感しました。
今は手縫いパッドをつけて一晩すごしたところです。
非常にスカッとする一方で、抑圧されていた昔の嫌な思い出たちが出ていく感覚がありました。


パニック障害で動悸が起きやすい女性の方、もしかしたらパッドを天然素材で手縫いするだけでも軽くなる可能性があります。
女性に多いパニック障害や、胸周りの病気、

縫い糸も綿100%で

手縫いには綿100%の糸を強くお勧めします。

実は昔、綿とポリエステルが半々のもので手縫いをしていたことがあります。
洗濯を繰り返すと玉結びのところが解けやすいので、よくありません。
おそらく摩擦が少ないので玉結びが解けてしまうんだと思います。

綿100%の糸は安いですし、消耗に強くて切れにくい。
しっかり摩擦がかかるので何度洗濯しても強いです。
特にレギンスの股部分やTシャツの脇の下などは力がかかりやすいので、2本どりにすると丈夫です。

今回の胸のパッドは厚いものを重ね縫いにするので、縫いやすいように縫い糸を1本どりにしました。

「衣食住」という言葉の怖さ。

食事の大切さは広く知られていますが、

衣類がメンタルや健康に直接大きな影響を及ぼすということが徐々に分かってきた今日このごろです。
しかも、「敏感肌用」というものでも全然身体を守れていないなと思いました。

住居も温度や湿度のほか、家電や配線などによる健康への影響が大きそうです。
住居の難しいところは、衣類のように簡単に取り替え・買い替えられないところや、気づいた時には家族全員が精神をやられて家庭が崩壊したりするなど、問題が大きくなることです。

「衣食住」という言葉の中に、「運動」や「早寝早起き」「気分転換」などの、西洋医学が重要視する項目は入っていませんよね…?

どうエクササイズしようと、衣食住の方が身体にもっと影響力を持つことを、昔の人たちは経験則で分かっていたのではないでしょうか。

「衣食住」なんて、最低限度の生活っていう意味でしょ、と軽く見ていました。今はその意味の重さに驚くばかりです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?