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読みづらい文章です

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楽にしていい

私は何かを言い出すのがとても苦手だった。 話しかけるタイミングが分からないと言うか、相手は今話しかけたらタイミングが悪いと感じるだろうな、そう考えてはお手洗いに行くのを我慢したり、店員さんを呼べなかったり、帰るタイミングを逃したりしていた。 中学生の頃はかなりそう言うことがあって、どうしたものかと悩んだ。 自分でもなぜそんなに心配していたのか、と今となってはそう思うけれど、当時は本当に悩んでいた。 タイミングの悪さによる空気の変化みたいなものがとても怖かった。 けれど

    • 短編『行かないでよ、海』

      「今日の最高気温は52℃。今年初の夏灼日(かっしゃび)で、とても危険な暑さです。不要不急の外出は…」 毎日のように暑いが、今日は特に暑いらしい。 「鈴木さん、まじ可愛いよな〜」 「それな〜、あの冷たい感じもいいよな〜」 教室に入り席に座ると、近くの席の奴らがまた飽きずにそう言っていた。同級生や先輩曰く、僕の幼馴染はバカが付くほど可愛いらしい。要するに容姿がいい。 顔が良いって話、僕は分からないけれど。 当の本人は教室の窓側の席で誰かと話しはじめたらしく、時々笑う声が聞

      • 最近(playlist♩)

        どう感じるかよりも、 どうのように思考すべきかを考えすぎる傾向にある いつだって穏やかに、素直でいたいね

        • 気になっている人

          気になっている人が「最近どうですか」 と連絡をくれた 新たな地で頑張って励んでいる人に そう簡単に恋はできないな、と思う ちなみに気になっている人とは小さい時から母同士が知り合いだったけれど、わたしもシャイだったので、今のように会話できるようになったのは割と最近の事だ 彼と彼の母は家でわたしの事を○○ちゃん、とちゃん付けで呼んでいるらしく、会った時やメールでもそう呼ばれている 年に数回、顔を合わせて少しお話しするくらいの感じでも伝わってくる誠実さと清さ 訳あって彼は

        • 固定された記事

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          男と女の子の会話(別日)

          基本、話し始めるのは助手席の女の子の方だ。 女の子「あったかい炭酸水って作れないのかな、手でペットボトルをあっためるとほら、泡立つんですよ」 男「炭酸を作る原理とか知らないけど、あれって圧縮して作るんでしょ?」 女の子「機械ありますよね、炭酸作るやつ」 男「あるな、圧縮されれたものって冷えるだろ?」 女の子「んー」 男「ほら、だから、宇宙は寒い」 女の子「宇宙って圧縮されてるんだ、あっ、じゃあ深海も寒いですね!」 男「そりゃそうだろうけど笑、だから冷たくないと

          男と女の子の会話(別日)

          男と女の子の会話

          僕は最近訳あって仕事を変えた。 今までは1人で行うような作業の職だったが、始まった仕事は数人で車に乗り合わせ現場に行って作業をこなす仕事だ。 今まで1人だった分のやりづらさはあるが、 仕事は割にあっているようでそれ程不満がない。 ただひとつだけ気になって仕方ない事がある。 運転席の寡黙な男と助手席の女の子の会話だ。 男は40代半ばくらいだろうか。 女の子は確か23と言っていた。 寡黙と言ったが、その女の子とは不思議と馬が合うらしく、二人はよく話していた。 時々その会

          男と女の子の会話

          シュレーディンガーの猫

          シュレーディンガーの猫って有名な思考実験ですよね。 すごく残酷でとても馬鹿馬鹿しい、と個人的には思うのだけれど、この実験のことを聞いて愛しい父の事を思い出した。 わたしが中学生の時、すごい高熱で学校を休んだ事があった。 本当に具合が悪くて、ベットから動くのも億劫だったし、喉がつぶれて声が上手く出なかった。 父はお昼休み家でご飯を食べる為、いつもはありモノで済ませているのに、その日はわたしの分も含め昼食をコンビニで買って帰ってきてくれた。 わたしはよく風邪をひく子供だったの

          シュレーディンガーの猫

          遅刻するあの生徒

          久しぶりに高校生の時のことを思い出していた。 彼は生徒会の役員なのに必ず学校に遅刻した。 いつも一限がはじまるギリギリか、始まって少ししてから来た。 そう言う学校だったわけではない。 100人いだとすれば97人は時間内にしっかり席に着いていた。 私は97人の内の1人だった。 彼は別に道から外れるタイプではない。そもそもそう言う人は生徒会の役員に立候補したりはしない。 いたって普通で、律儀で、言うことはまともで、男子高校生の中でも大人しい類いだった。 なのでその遅刻は彼の

          遅刻するあの生徒

          日々のため池

          本当に読まなくていい記事を書きました。 スズメの戸締り、いまだに見ていない。 と言うか観たいと言う気持ちになれていない。 Xで"ただ扉を開け閉めする映画"とポストしたやつは出てきてください。 ‪「美術関係者は、美術を鑑賞し楽しむ人の多くが一般の人であることを心に刻むべき」と言うポストを見て、美術館てむずかし〜と思った。 美術館って何していいか分からない場所になりつつある。 わたしは美術館に行ってもただ作品を見るだけだから、心を動かされるとか、誰かの技量に感化されるほど

          日々のため池

          祖母のピザクッキー

          母方の祖母は体格が良く安心感と包容力がある 若い頃は保育士をしていた 大雑把だけど、針仕事はとても繊細に行う なんとも器用なおばあちゃんだ わたしが車を運転するようになってから祖母の家には1人でも時々遊びに行っている 最近寄った時はちょうど3時のおやつの時間で、 祖母が自分用に焼いていたピザトーストを私にくれた 本当はピザトーストなんだけれど、 少し焦げていてクッキーみたいにガリっガリだった 決して最高の状態ではなかったのに どうしてもあの味が忘れられない 自分で作っ

          祖母のピザクッキー

          平和ぼけ

          「こんなことで幸せになれる自分って変なのかな?」と言う内容のツイートを見かけた 写真が添えられており、 ツイートの内容通り プロジェクターで見る映画、ピザの空箱、白いベットで横になる女の人が写っていた それとこだわりの家具も 変というか、あんたは幸せ者だよ、と思った それに2000人以上がいいねしていて怖くなった なんて幸せな国だよニッポン

          平和ぼけ

          教えると言うこと

          父とタイヤ交換をする時、毎度 わたしがいた方が時間がかかるのでは… と思うけれど、 父にそれは関係ない 何度でもやり方やコツを丁寧に教えてくれる その上で ほんと助かった!ありがと! と言う 上司もそうで、 絶対自分がしたほうが早い仕事でも、 何か出来ることありますか、 と声をかけると わたしに教え託してくれる ミスがあっても あと直しておくから大丈夫ありがとう! と言ってくれる 不思議で仕方ない 教えるのは本当に辛抱が必要で、 ミスは任せた人の責任になってしまうの

          教えると言うこと

          裸の心

          別に恋をしている訳ではないんだけれど、 最近突然"裸の心"と言うワードが頭から離れなくなった 裸の心って本当全然イメージできなかった 誰かの期待を裏切るまいと、 めちゃくちゃ着込んでいたんだと思う 自分の気持ちや意向を素直に話せる人が羨ましかった わたしの伝え方によっては仲違いしてしまう恐れがあったり、傷つけてしまうこともあり得るため、わたしは相手が喜んでくれそうな事を話すことが多かった 最近になって、それは間違いだと分かった そうやって繕うと信用されないし、 何よ

          裸の心

          近づく朝の静けさ

          冬の未明、3時頃からその音は響く 地鳴りのような除雪の音と小さな揺れ ぼやけた頭で音を聞き夜の間に降った雪の多さを想像する 冷たい空気で布団から出ている顔だけがかなり冷えているのが分かり、それなりに降ったであろうことを理解する 除雪車が近くを通ると音の大きさで必ずと言っていいほど目が覚める これだけ聞くと、雪がない地方の人は鬱陶しいだろうな、と思うかも知れない けれど、実はそうではない 不思議なことに、除雪車が通ると冷たい空気が少しだけ暖かくなって感じる それだけ早くから

          近づく朝の静けさ

          目を合わせるのが

          目を合わせるのが苦手だと思っていた。 本当に苦手なのは目を逸らす方だった。 逸らす瞬間の駆け引きというか、 気を使わないといけない感じしちゃって。 写真はシャトレーゼのあんバタークロワッサン。 こんな事で悩んでいるのが「アホらしっ…」となる美味しさ、おすすめです。 おすすめです。

          目を合わせるのが

          祖父の文字

          わたしは祖父のことを我が家で二番目に興味深い生き物だと思っている。 一番は無論母で、あんなに真っ直ぐなものは他に見た事がない。真っ直ぐすぎる事が今の世の中にあって逆に珍しく興味深い。 祖父はわがままだし頑固で痛みにめっぽう強い。 一例に釣り針事件がある。 皆は鮭をとる釣り針ってご存知だろうか。 鮭を釣るための大きな釣り針。三又に分かれていて、それぞれの針に大きな返しがついている。 もう10年くらい前だが、それが祖父の右の上瞼を貫通した事があった。釣り針を目の上につけたまま血

          祖父の文字