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川田喜久治さんの写真

昔から川田喜久治さんの写真が好きです。
最初に見たのは学生時代で、天体写真でした。
今でこそ天体写真や太陽、月の写真はインスタを含めて世の中に溢れていますが、当時、天体写真は天体マニアだけの閉じられた世界だったように記憶しています。
少なくとも私はそう思っていました。
それが、作品として発表されていることに衝撃を受けたし、何よりも当時学生だった私に衝撃的だったのは、感じたままに感性や共感を伴った写真をひたすら追いかけていた私に、どちらかというと少し「考え過ぎ」(褒め言葉です)にすら思えた写真たちが、とても輝いて見えました。


それ以降、川田喜久治さんの色々な写真を過去に遡って見ていきました。
新作としても、「カー・マニアック(Car Maniac)」「ユリイカ Eureka全都市」「ユリイカ・ファントム Euraka-Phantom」などの、刺激的な作品を沢山、新作として巡り合うことができて、本当に良かったなと思っています。

今ではインスタグラムで写真を更新されており、私も勿論フォローしています。
最初の頃は、川田さん1人だけをフォローして、タイムラインに川田さんと自分の写真だけが並ぶと自分の写真の未熟なところに気付くのではないかと思ってやっていましたが、いろんな写真を見たくなり、結局いろんな人をフォローするようになりました。

ただそれでも今でも川田さんの写真は楽しみです。
そもそも私が川田さんに惹かれた最初は、「考え過ぎ」(褒め言葉です!)と思った私の当時の、反応と感性勝負だけに頼らない深みのようなものにやられてしまいましたが、今の川田さんはどちらかというと、その「考え過ぎ」(褒め言葉です!!)な写真からは既に離れておられて、全く違う境地、むしろ私が学生時代にやろうとしていた感性や共感の世界に突っ込んで行かれたようにも思います。

今度は私がそっちに追いかけて行くべきか?
と考えるとそれもちょっと違う気がして、そういう「考え過ぎ」な写真をもう少しは満喫したいと思います。

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