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「売りたい商品」を売る方法      ~今のビジネスに見る営業のヒント~

がっちりマンデー12/4 放送
「使い放題!読み放題!最新試しすぎビジネス」より


最近は、昔ながらの腕や技術でなく、「ビジネスモデル(仕組み)」で儲ける会社が多く出てきていますが、今回紹介されていた「文喫」というお店もその一つだと思います。


■入場料を取る本屋
「文喫」とはどんなお店かというと、「入場料のある本屋」とHPに書かれています。

このあたり上手い表現だと思いますが、わかりやすく言うと、「気に入った本を買って帰れる漫画喫茶」といったところです。

約三万冊の書籍を揃えていて、立ち読み(座り読み)よし、買うもよしで、入場料1650円で朝の9時から20時まで読み放題、居放題です。

自分の本を持ってきて読んでも良いとのことで、六本木にある店舗の月商は1000万円とのことです。同規模の書店の平均月商より2割ほど多いとのことです。

売り上げの内訳は、
本の販売20%、入場料20%、店内飲食10%、イベント参加料30%、「選書サービス(その人が好きそうな本を選んでもらえる)」20%
だそうです。

もはや、「○○屋さん」とか「○○業」といったくくりが意味を持たない時代になってきました。

昔ながらの腕や技術から「仕組みで儲ける」へとビジネスがシフトしていますが、その中には既存の業態でも活かせる様々なヒントがあります。


■儲かる仕組みを作るポイント
このビジネスモデルの肝は、「収入源が複数あること」ですよね。
ここで学ぶべきは、この「ポートフォリオ」の考え方ではないかと思います。

つまり「売り物を複数持つ」ということですね。


例えば、自分が売りたいもの(=儲かるもの)をいきなり勧めても売れることは少ないものです。
理由は、買い手は「買い物で失敗したくないから」です。

誰しも知らない会社、知らない商品にいきなり高いお金は出しにくいものです。
なので、買い手に「失敗のダメージの少ない商品」をまず買ってもらって会社との関係を作って、本当に売りたい商品(高額商品)を「購入するハードル」を下げるというやり方が使われます。

「入り口商品」とか「フロントエンド商品」などと言いますが、こういった商品があると新規開拓がやりやすくなります。

印刷会社など受注型の業態で新規開拓が難しいのはまさにこの部分ですよね。



いきなり「売りたいもの(=高いもの)」を買ってもらおうとするのではなく、入り口商品(買いやすい商品)を作り、まず新規客との「関係作り」を行うという考え方、つまり、「戦略的な思考」が新規開拓には重要になります。


■新規開拓を成功させるポイント
新規開拓を成功させるために抑えておくべき原則があります。
新規が取れないのはその原則に反した営業を行っているからなのですが、これもその一つになります。
また機会があれば紹介したいと思います。


お客さんが買うのは、あくまで「自分が買おう」と思うモノです。

あなたの会社には入り口商品(買いやすい商品)はありますか?



ご参考まで^^


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マーケティング・経営コンサルタント 橋本経営事務所



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