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2021年創作活動ふりかえり

「創作TALK」という年末年始に創作活動を振り返る記事のまとめ企画というものがあることを最近知って、今年の振り返りついでに私も参加してみようかなと思い、この記事を書いています。

企画概要ツイートはこちら↓

月別振り返りのフォーマット表を使わせていただいて、まずは一年の概要をご覧ください。

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自分の所感として今年を振り返ると、序盤からサイトの特集に選出していただいたり、新作を何作か公募に応募できたりと作品を評価してもらう機会に恵まれ、公募に応募するという前からの目標を少し達成できて嬉しい反面、新作にしろ、続きにしろ、執筆する中で冒頭から納得のいく文章が書けずに苦労した記憶が多くありました。書こうと思っても書けない期間がけっこう長く続き、その中で改めて私はなぜ小説というジャンルを選んで表現をしたいのだろうと考える機会がいくつもあった気がします。(その思いの丈を綴ったのがこの記事です)明確な答えが出ず、結局今も苦しいなかで書き続けているわけですが、来年ももがきながらも頑張っていきたいですね!

では、このあとは自分にとって大きな出来事や今年の新作についてなど、テーマごとに分けて振り返っていきたいと思います。



1 特集入り

今年はいくつかの作品を投稿サイトの特集記事に取り上げていただいて嬉しい半面、びっくりしました。というのも、今までこんなに特集に取り上げていただくことなんてなかったんですね。去年の末に初めて作品を取り上げていただいた時は心の中の喜び様がすごかったです(笑)それが今年は三作品も?と振り返ってびっくりしました。その影響で作品を覗いてくださる方も増えて、本当にありがたかったです。どんな特集に選ばれたか一つずつ紹介していきますね。


①魔法のiらんど【ファンタジー】特集

こちらの【ファンタジー】特集には、『星の送り人』を選出していただきました。去年書いたものなのですが、私もわりと気に入っている作品なので、特集に載せていただけて単純に嬉しかったです。星を願いの象徴として祀っている村の儀式を描いた本格ファンタジー作品なのですが、メッセージ性・文章ともにけっこう楽しく書けた気がするので、だから取り上げていただけたのかなあと思っています。



②魔法のiらんど【とある雨の日の物語】特集

こちらの【とある雨の日の物語】特集には『refrain』を選出していただきました。この作品は、主人公がSNSで知り合った顔も知らない相手の文章に魅せられ、好意を寄せる過程を雨の静けさと雨粒の美しさに乗せて表現した、ある意味挑戦的で自分が楽しむためだけに書いた作品だったので、選出していただけるとは露にも思っておらず、すごい驚いた記憶があります。でもこちらも気に入っている作品なので、目にとめてくださって嬉しかったです。



③エブリスタ【たべもの】特集

こちらの【たべもの】特集には『カレーの事情』を選出していただきました。正直なところを言うと、カレーがキーとなる青春ミステリー風ヒューマンドラマなものの、序盤はまったくカレーの描写がないし、あまりおいしいカレーの描写が出てくるとは言えないので、最初はこれ食べ物特集に載せて大丈夫かなと心配だったのですが、特集きっかけでレビューをくださった方がいて、最後まで読んで伝えたいことを理解したうえで感想をくださったのでほっとしました。特集掲載前に大幅な改稿をしていたので、その努力が報われた気がしました。




2 公募に応募

長編は書けませんでしたが、今年は短編をいくつかのネットで応募できる公募に出しました。

〔今年応募した公募〕
●カクヨムWeb小説短編賞 「星の送り人」 落選
●monogatary羊文学賞【おまじない】 「I ____ you」 落選
●はてなインターネット文学賞 「インターナショナル・オレンジ」 落選
●魔法のiらんど大賞2021 コミック原作大賞 恋愛ファンタジー部門
「ラプソディー・イン・フラワー」 最終選考ノミネート
●ナツイチ小説大賞 恋愛短編部門 「デイドリーム・スイート・タイム」落選
〈その他のwebコンテスト〉
●エブリスタ 妄想コンテスト
 テーマ【暗闇の中で】 「闇を描く君」・「ともに生きる」 落選
 テーマ【夕立】 「After the rain」 落選

特にカクヨムのカクヨムWeb小説短編賞・はてなインターネット文学賞は過去作で規定に合ったものを軽い気持ちで応募したこともあり、案の定箸にも棒にも掛かりませんでした。羊文学賞は文章構成が力不足なことはよくわかっていたのですが、アイデア的に良いものが書けたと思っていたので悔しかったですね。ナツイチ小説大賞も完成後、改稿を何度もできるほどの余裕がなかったので一回したくらいで出してしまい、もう落ちる気しかしませんでした。結果落ちましたね(泣)そして、魔法のiらんど大賞のコミック原作大賞に応募した作品がまさかの最終選考に残りました!うれしい!絶対無理だろうなと思って記念受験的な気持ちで応募したので、最終まで残ったことに本当にびっくりしています。最終結果が3月発表なので今からドキドキです。ダメでもいい経験になるので良いのですが。




3 新作の紹介

最後に、今年書いた新作たちをひとつずつご紹介したいと思います。

①「I ____ you」

エブリスタ

カクヨム

魔法のiらんど

ステキブンゲイ

【ある言葉】を忘れてしまった女の子の、物憂げな夜の物語です。
この作品は羊文学さんというアーティストの「おまじない」という曲から浮かんだ物語を書くという羊文学賞の応募のために書いた作品です。曲の気怠げな雰囲気やフレーズ、後半の畳みかけるような曲調を自分なりに物語に落とし込んでみました。そういう曲とのつながりを感じるような小さな仕掛けを考えるのがけっこう楽しかったです。純文学のつもりですが、耽美的表現よりメッセージ性の方が強い作品となってしまった感じがあります。



②「闇を描く君」

エブリスタ

エブリスタの妄想コンテスト【暗闇の中で】に応募した作品です。これは単純に私が闇の描写を書くのが好きで、闇の描写の魅力を登場人物に語らせたかったがために書いた作品ですね。闇の中に浮かび上がる光と、隠さなければいけない恋心を効果的に落とし込みたかったがためにBL作品になりました。初めて書いたのでこれをBLと呼んでいいのかわかりません(笑)本音を言えばもっと上手く書きたかったので、いつか改稿するかもしれない作品です。



③「ともに生きる」

エブリスタ

カクヨム

ステキブンゲイ

この作品はだいぶ前に書いたシナリオを今回エブリスタの妄想コンテスト【暗闇の中で】に出すために小説に書き起こしたものです。気弱な少年が一人の男と出逢って「ともに生きる」とはどういうことかを知っていく物語です。伝えたいことはタイトルのとおりなのですが、あらすじで《えび》ヒューマンドラマと評しているとおり、エビの特性についての事柄がストーリーに散りばめられているので、その点にも注目していただきたいですね。それと、個人的にこの話に出てくる羽石真琴という男が大好きなので、彼のことをもっとみなさんに知ってほしいという願望があります(笑)



④「After the rain」

エブリスタ

カクヨム

魔法のiらんど

ステキブンゲイ

前に仲が良かった読み専さんの企画でテーマを【涙雨】にした作品を募集されていたので、それに応募したくて書いた作品だったのですが、けっきょく締め切りに間に合わず、エブリスタの妄想コンテスト【夕立】に応募したものです。【涙雨】に沿って、元々思いついていた「雨は神様の涙だと、教えてくれた人がいた」というフレーズから話を膨らませて、なにかを失くすということの不確かさ、大切な何かを失くした時の喪失感の遅れを表現したかったのですが、いまいち表現しきれてないですね……。テーマとしてはそんな感じですが、もう一つ文章的な課題として、この作品では「いかに登場人物を本当に泣かせないで涙を表現できるか」をがんばりました。雨粒の流れ方を涙を連想させるような言葉で表したり、天泣の描写を描いたり、雨の表現に対していろんなアプローチができて、書いていて楽しかったです。



⑤「デイドリーム・スイート・タイム」

エブリスタ

心に傷を抱えた女の子とその担当カウンセラーの両片想いじれきゅんラブストーリー。ナツイチ小説大賞恋愛短編部門のために書いた作品で、自分なりのきゅんを最大限に詰め込みました。夕暮れの優しいオレンジ、チョコレートの甘さ、ふわふわとした夢見心地な感覚。恋をするとこんな感じなるのかなあというイメージを表現にいっぱい落とし込んでみたのですが、最後の方はあやふやな感じになってしまった感がありますね。もっと上手く書きたかったです。個人的にはこの作品に出てくる遊佐というギャップ男子がお気に入りなので、彼のことを好きになってくれたら嬉しいです。



番外編

あと作品というには整っていないのですが、夏頃にLINEの創作系OCに入ったことがきっかけで〈即興小説〉というテーマに沿った話を制限時間30分以内に書く、という訓練みたいなのをやっていて、その時に書いた話たちもざっと紹介しますね。

『Shining』 テーマ【希望の爆発】
簡単に言えば、夢を諦めきれない青年の話です。これは完全に話題のBE:FIRSTの「Shining one」からインスピレーションを得た話です。ビールの琥珀色に夢を諦めきれない燻ぶった気持ちを、気泡に過去のきらめきを乗せて夢への情熱の再生を描いています。とっさに書いたわりには上手くできたと思います。

『夏の夜の夢』 テーマ【僕の愛したホテル】
いちおう若い彫り師とヤクザっぽい人のお話です。テーマを無理くりに変換したことが見え見えですが、その分表現にこだわっているのでその点に注目してほしいですね。艶めかしいような、初々しいような、生々しい雰囲気に仕上げました。

『あいつの気持ち』 テーマ【出来損ないの投資】
これは本当に何も思いつかなくて、難しいことなーんにも考えずにストレートに書き上げました。くすっと笑っていただければと思います。

『レッドアップ・ライト』 テーマ【何かの軽犯罪】必須キーワード〔首相〕
これは普段とは違って制限時間1時間、無茶ぶり条件付きということもあったのでけっこう迷走しました。主人公は暗殺者のつもりです。危険な雰囲気を匂わせるような、ヒリヒリ感を表現してみたつもりですが、どうだろう……?

『二つの小船』 テーマ【安い船】
親子のほっこり話です。こういう可愛らしい親子の話は書いたことがなかったので、新鮮でした。安い船で思いついたのが草舟しかなく、それに合わせたら結局船の料金、全部ただになってました(笑)安い以前の問題になってびっくりです。とにかく親子のやりとりにほっこりしてほしいです。

こちらのお話たちはエブリスタの『inspration』にまとめてあるので、そちらで読めます。今はお休みしているのですが、また即興小説書いたら更新するつもりです。




以上、5作(プラスちょびっと)を今年は書き上げました。去年に比べて少ないですが、ほぼ全て公募やコンテスト用に書いた作品なので、一つ一つの熱量は強いはず……です(汗)今年の前半は『夢翔ける』の更新もがんばっていたのでその影響もあるかもしれませんが、来年はさらに『夢翔ける』の執筆に集中したいと思っているのでしばらく短編公開はないと思います……たぶん。ということで、この流れで最後に来年の抱負です。




2022年の抱負

もう今年の目標の繰り返しではあるのですが、今一度決意を新たに宣言したいと思います!

公募用の長編を書く!

今年の初めに「長編をがんばる!」と目標を掲げ、短編はお休みしますと宣言したにも関わらず、5月あたりにその公言を破ってしまってからなし崩しに短編を書きまくるという暴挙に至ってしまったので、来年は決意を固くして目標達成に挑みたいと思います!長編がんばる!

『夢翔ける』を完結させて、ナツイチ小説大賞に出す!

もうかれこれ何年も完結させてあげられずにいるので、そろそろがんばりたいと思っています。今年はようやっと翔と響の出会い編に突入できたので、ここから追い上げていきたいところです。まずは更新する習慣をつけたいですね!がんばります!

そしてなにより、余裕を持った執筆計画ができるようにがんばりたいですね。両方の目標に通じるので来年は計画的にやっていきたいと思います!




ということで、振り返りは以上となります。自分としては今年全然書けてないな、だめだめだなぁと常に思っていた一年のように思っていたのですが、こうして振り返ってみると嬉しいことやできたこともたくさんあったんだなと改めて気付くことができました。できたことがわかると気持ちがポジティブになりますし、来年もがんばろうと思えますね!振り返ることって大事なんだなと実感しました。こうして創作TALKさんに参加できて本当によかったです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。今年も残りわずかですが、どうか良いお年をお迎えください。そして、来年も創作ライフが充実しますように。

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