本当の自分はどっち?自分を見失わない考え方
友人が数日間国内旅行に行ってきたというので、先日会ったときにその話をいろいろと聞かせてくれました。
この友人は、何年も前から今の会社を辞めたいと話していて、タイミングがつかめないのか、もしくは仕事が気に入っているのか、愚痴を言いつつ今でもズルズルと続けています。
彼女の話の中で、一つ不思議なことを言っていたのが印象的でした。よく旅行中に強く感じることがあるそう。
「私、何やってるんだろう」
彼女の周りの人も共感してくれたらしいのですが、私にはまったく感じたことのない感覚でした。
この言葉の本意は、「普段仕事をしている平日に、旅行をして楽しんでいることに罪悪感のような感情が沸きあがってきた」という。
脳科学に明るい苫米地英人さんが数年前にCS放送でこんなことを語っていました。
自分がお金持ちになりたかったら、すでにそうなったかのように振る舞うことが大切で、財布の中身の見て100万円も入ってなかったら「お金をドロボーに盗まれた!」と叫ぶぐらいのリアリティーが必要だと。
そのくらい、「自分のことをどう認識しているか」がその人を創るのだそうです。
この考えで先ほどの友人を考察してみます。
彼女は口々に、今の仕事を辞めてもっと条件が良く、やりがいのある仕事に就いて生き生きとした理想の自分像を語るのですが、旅行という自由で本来理想的な環境に身を置いた瞬間から違和感を覚えてしまうようです。
無意識レベルで本当になりたい自分像は「いやいや仕事をしている」状態のようです。
そう考えれば、彼女の行動と現実に辻褄が合ってしまいます。何年間も辞めたい辞めたいと言っていて、久々に会ってみるとまったく状況は変わっておらず、同じことを話しています。
無意識に刷り込まれている自分像を見事に生きています。
この文章には決して批判的な意味はありませんよ。 ただ、すごく怖いことだと感じてしまい、ここから学ぶべきこともあると思っています。
自分はどんな人間なのか?これを常に意識することがその後の人生形成に大きな影響を与えてしまうんです。
本当の自分は何を望んでいるのか、いつも考えながら過ごすこと、そして、望んだ環境が目の前にあったなら、その瞬間に感謝して楽しむ、という自然な生き方を心がけよう、そう強く感じました。
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