どこまでが「浮気」か、という不毛な議論はなぜ起こる?
付き合っている相手、または同性の友人と、この話をした経験がある人はおそらく多いと思います。そして、いつも明確な答えは出ないまま、この話をする時間が過ぎていきます。
人によって浮気か浮気じゃないかの境界線はさまざまです。お茶するだけでもアウト!と思う人もいれば、手を繋ぐぐらいならOK!という人もいます。
この基準が違いすぎる相手と付き合ったら、どちらかはプライベートでとても窮屈な思いをしそうです。彼氏の束縛が強すぎて…なんて愚痴を漏らすことにもなりそうですね。
なぜこういう堂々巡りの話がいつの時代も絶えないのか?考え方の違いでしょうか。私は、そもそも「言葉の定義」があいまいなために終わらない議論が起こるんだと思います。
「あんたそれって浮気でしょ!」
「なんで?浮気じゃないよ、二人で出かけただけだろ!」
みたいなケンカの会話では、お互いの「浮気」の定義が違いますよね。一方は浮気だと思っているけど一方は思っていない状態です。
起こった事実は二人の視点から同じ「彼女(彼氏)じゃない人と二人で出かけた」ことです。
もしも、次のような会話だったらどうでしょう。
「今日は仕事で帰りが遅くなる」
「わかった、夕食は残しておくね」
この時は二人とも「仕事」を同じことと捉えていますね。
「仕事をする」ことの定義は、個人が所属している組織のために何らかの作業を行うこと。だからですね。これを共有されているのです。
ところが浮気になった途端にズレるんです。
「浮気」の定義は幅が広く、さらにこの行動に及ぶ内にある気持ちを隠すことができてしまうからです。
この「浮気」について二人で取り決めをすることがあれば、具体的な行動(手を繋ぐ、など)について二人の気持ちを話していくと、あとあと誤解が生まずにうまくやっていけるんだと思います。
「浮気」という言葉は、思っている以上にあいまいな表現だということを頭に入れる必要があるでしょう。ぜひ具体的なことがらで話しましょう。
そうすれば、どこまでが「浮気」?なんて不毛な議論をしなくてもよくなります。
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