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ピアノ・ソナタ 第11番より【ピッコロ・エスクラ・サウルハープ】動画公開♪

皆さん、こんにちは。
10月です。日本は増税しましたね。
9月末は何でもかんでもまとめ買いで、大変そうだったわね。
でも10月になっても、
「税込み据え置き価格であれもこれもついてお得~!」
っていう商魂たくましいTVショッピングが流れていると、
ついつい、「今すぐお電話☎」をしたくなってしまうわね。
どうも、‟天の声”です👼

天の声ちゃん (2)

2019年10月
🎶ハイトーン・トリオ ミニヨン🎶
演奏動画は…?

記事のタイトルだけでピン☝💡と来たあなた、なかなかのクラシック通ですね~◎

そうです。言わずと知れたピアノの名曲🎹

そこにピアノがあるから…
もしもピアノが弾けたなら…
弾いてみたい!あの!

💂トルコ行進曲💂

が含まれる、
モーツァルト作曲 ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331
なんですね。

トルコ行進曲…正確には、第3楽章 トルコ風ロンドでございます。

ご存知の方もいらっしゃることでしょう、こちらの曲、
まさに古典あるある、
各所に繰り返しがあるんです!👐
正直、ここまでするのか!?と。✋

でもですね、🎶ハイトーン・トリオ ミニヨン🎶のメンバーは、
皆様の日ごろのご愛顧にお応えし!
皆様の愛するモーツァルトのトルコ行進曲を、
全部!聴いていただこうじゃないか!と、

繰り返し✋全アリで✋お送りしております!

お分かりですか?☝
約4分間!ノーカット!ノンストップですよ!👐
原曲に基づきつつ、
もちろん、ハイトーン・トリオ ミニヨンらしさが際立つアレンジとなっております!👍

そして!今回は特別に!

第1楽章アンダンテ・グラツィオーソ(変奏曲形式)のテーマも、
👐セットにして👐お届けいたします!

こちらのソナタ、やはりトルコ行進曲が有名で取り上げられるんですけれども、
第1楽章のテーマ、とっても美しいんですよね~✨
こちらも是非、ハイトーン・トリオ ミニヨンの演奏で皆様にお聴きいただきたい!という思いです!

それでは演奏動画、どうぞご覧ください!

⌚0:05 第1楽章 テーマ
⌚1:16 第3楽章 トルコ行進曲

‟天才”モーツァルトにも
あったもの!?①
~各楽器との関わりから~

天の声:
いかがでしたでしょうか~?

それでは今回の作品について、お話させていただきますね。

まず、こちらも言わずと知れたモーツァルト、
‟天才”というよりもはや‟神”と名高いですね~。

ところが、当時すでに定番になっていたピアノ(の前身のクラヴィーア)やヴァイオリンの作品はポンポンと生み出してくれていたものの、
ハイトーン・トリオ ミニヨンのメンバーの楽器の、主に大きい方…すなわち、フルート、クラリネット、ハープのための作品は、貴重なんですよ~。

どうしてかしら?メンバーに教えてもらいましょう♪

(about フルート)樋口裕香:
モーツァルトがフルート嫌いというのは有名な話なんです(笑)
なので協奏曲を含めて数曲しかなく、ピッコロも、セレナーデ第9番に一部分「もしくはリコーダー」という指示で出てくるくらいです。
ある程度楽器として完成度が高かった鍵盤楽器やヴァイオリンに比べると不安定で使えないし、しかも当時はオーケストラではオーボエ奏者が持ち替えでフルートを吹くのが定番だったようで、
それではアンブシュア(吹く時の口の形)が違いすぎるし、綺麗に鳴った音はあまり出ていなかったでしょう、魅力も伝わってなかったのでは?とも思います。

(about ハープ)山内悠里佳:
その話と少し繋がりますが、彼はフルートとハープの為に有名な協奏曲(K.299)を書いております。この曲は音楽愛好家の公爵親子(セレブ)のために書かれた作品です。
当時ハープのペダルアクション機能は現代のように確立しておらず、フルートも音程が不安だったため珍しい組み合わせの曲でした。
実はその作品に対する報酬をもらえなかったという金銭的に苦いエピソードもあり、彼にとってはあまり良くない思い出だったかもしれませんが、ハープ奏者にとってはモーツァルトにフルートとハープの曲を書いてもらえた事はとても嬉しい事でした。

(about クラリネット)中山寛子:
やはり同様に、モーツァルトの時代のクラリネットは今に比べてだいぶ未完成で、不明瞭な音が多かったようです。
しかし、シュタードラーという当時の名手との出会いを経て、バセットクラリネットという、ソプラノ(B♭管)クラリネットよりも低音域が広い楽器で演奏される、「クラリネット協奏曲K.622」が晩年に生まれ、クラリネット吹きには重要なレパートリーになりました。

天の声:
お三方とも、ありがとうございます!
そもそもの楽器の完成度の問題が、結構あったのですね…!
モーツァルトとそれぞれの楽器については、まだまだ色んなエピソードがありそう~!?またじっくりお聞きしたいものです。

そんなこんなで気の進まない楽器の作品も、ハープでの話にあったように、
セレブからの依頼で沢山お金もらえるかも!💰」となれば、引き受けたと。
いくら天才でも、お金にはなびくんですね(笑)まさに商魂💪✨
なので、実際に報酬が支払われなかったとは、、、気の毒でしたね~💦

‟天才”モーツァルトにも
あったもの!?②
~流行には乗る~

天の声:
さて、このピアノ・ソナタ 第11番って、トルコ行進曲がただ有名というだけでなくて、ちょっと斬新だったみたいですね?

樋口:
そうですね、それまでのソナタの定番だと、
①速めテンポの‟ソナタ形式”の楽章 からの、
②ゆっくりな楽章とか舞曲の楽章 などがあって、
③速いテンポの終楽章
で、3~4楽章で構成されているものだったんです。
しかし、第11番は第1楽章からゆったりしたテーマの変奏曲で、ソナタ形式の楽章が無いんです。今回は取り上げていませんが、第2楽章もメヌエットですし。。。
ただ、モーツァルトのフルート協奏曲や他のソナタ同様に、最重要視される第1楽章よりも終楽章の方が、演奏するの意外と大変…みたいな性質はそのままのようです(笑)
後々は‟器楽曲”としての広い意味での‟ソナタ”作品が増えていくのですが、先駆けになっていたようですね。

天の声:
さすが、神がかった天才はやることが違って、影響力もあるんですね~。

山内:
いやいや、でもモーツァルト自身、‟トルコ行進曲”とか‟トルコ風”というのは、当時の流行に乗っかっているものなんです。
このソナタが作曲されたらしい1783年は、ウィーンがトルコに対して歴史的勝利をおさめた戦いから100周年経った年で、何かにつけて‟トルコ趣味”が流行っていて、モーツァルトも取り入れてこの楽章を作曲したと言われています。
冒頭の左手のリズムが、力強く強拍をはっきりと出して刻むのですが(画像ご覧ください)、トルコの軍楽隊が打楽器を打ち鳴らすリズムを表しているようです。

画像2

やはり左手の大事な‟打楽器”をしっかり聴いていただきたいのもあり、その部分を担当しているサウルハープを最前にセッティングしました!

中山:
左手の話に関連して、エスクラが吹いているところなのですが、
一つの和音をわざと分散して速いアルペジオで演奏することによって、
沢山の打楽器が一斉に鳴っているかのようなサウンド効果が仕組まれているようです。

画像3

そして打楽器が特徴である‟トルコ風”を、ただのピアノの演奏では満足できなくなったのか、現代でいう「プリペアド・ピアノ」に似たような、ピアノ内部に打楽器を組み込んだピアノが出回って、モーツァルトのトルコ行進曲も、こういったピアノで演奏されることもあったようです。

樋口:
その頃のモーツァルトは、生まれ故郷ザルツブルグの大司教と決裂してウィーンにやってきたらしいので、この地で名声を得ようという野心があったのかと思われます。
当時流行っていたピアノという楽器であっても、‟トルコ風”を用いたり、形式も含めて珍しいことだらけの‟ソナタ”ですね。

天の声:
指が良く回るピアニストがコロコロ~っと弾く…ようなイメージがありました👀
それこそ現代の流行なのか、超速~みたいな演奏がありますけど、楽譜上のテンポがアレグレット(アレグロより少し遅いくらい)なんですよね。
こうして色々な経緯を知ると、打楽器的な音楽であることや、
野心…商魂ですよね?そういったものがあることで、思ったよりガッシリした感じの曲なんだな~と分かりました👍

私も、もっと商魂たくましくなったら良いかしら!?
なんてね😆

ではでは、次回の記事も、どうぞお楽しみに~!

天の声でした👼

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You Tubeプレイリスト🎬

チャンネル登録、お待ちしています🥰

Hi-Tone Trio Mignon
🎶ハイトーン・トリオ ミニヨン🎶

Piccolo:Yuuka Higuchi 樋口 裕香
https://twitter.com/fl_yukahiguchi

Es-Clarinet:Hiroko Nakayama 中山 寛子
Non-Pedal Harp:Yurika Yamauchi 山内 悠里佳



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