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安くドロップハンドル化するまとめ

29erマウンテンバイクをドロップハンドル化することで、無事にモンスタークロスにしました。

そうすると、友達と走っていたり、街中を走っていると「それどうなってるの?」と聞かれるようになりました。
逆に、どうしてそんなことを聞くの?と質問すると、自分の持っている自転車をドロップハンドル化したいそうなのですが、お店に持っていくと「5万円~くらいかかる」と言われて諦めていたそうです。

どうしてそんなに掛かるのかを聞いてみると、いずれもSTIレバーを使っているようです。
ブレーキレバーとシフトレバーが一体になっているアレですね。
STIレバーを導入した時点で数万円(後述あり)、既存のギア枚数に対応していないとこれに応じで、ギアも取り換え、チェーンも変わるのでチェーンリングも取り換え。

8速愛好家としては何ともかんとも。
8速に対応する簡単な仕組みのシフターはバーエンドシフターやパームシフター。このあたりを上手く使って安く仕上げようというものです。

というわけで、「格安ドロップハンドル化!」しよう!ついでに言うと8速最高!

■まずは、ほんとにそれいるのかを削る
1、より軽量なパーツ
100g軽くするには1万円掛かると言われる世界です。
でも、1分1秒を争うレースに出るわけでもないのに、そこまで軽くする必要はあるのかと(軽いほうが楽ですが、そこまで軽くしなくても変わらないよ、、というようなニュアンス)。安価でそこそこ軽いアルミ製に統一。

2、高機能なパーツ
前述のシフターしかり、STI化、電動シフト化、油圧化などなど、これもキリがありません。
というわけで、STIと油圧。この2つを諦めれば、格安でドロハン化できるよというのが、この記事です。メンテも楽ですし多少はね。

■重要なのは、、
こういう時はバイブル「自転車の教科書」に立ち戻る。大切なのは自分の寸法に合っているか。
まずはこれを満たしてからというパーツ選定ですが、これが満たせると、こまけえことはどうでも良くなるくらい進むようになるという矛盾。
だからええんやで。

必要な部品
1、自分の自転車を知る
まずはドロップハンドルに付け替えるために、現状のステムの種類を調べる必要があります。
スレッドステムかアヘッドステム。何それ?って方はググって判別してください。

2、必要な部品
アヘッドステムだったならば、クランプ径を確認。31.8mm未満の場合は、まずステムが必要です(他の方法もあるけれど、ややこしいので割愛)。
アヘッドステム

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安心のシマノ製。安くて頑丈。なんと、ヤマメ乗りストに嬉しい120mm17度があります。これ以外のメーカーでも良いですが、クランプ径31.8mmを確認。やたらに安い中華メーカーのものもありますが、走行中にここが割れたらタヒんじゃいますよ?
また、自転車側のコラムのサイズが小さい場合、こういうシムも必要になります。
余談ですが、17度ステムが神である理由は、ステムが水平になってとても格好良いから。

ドロップハンドル

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これまたシマノさん、、いいもの出してくれるじゃないですか。
安くて幅広な寸法。
でも、ドロップハンドルはかなりの数が中古で出ているので、オークションとかフリマもおすすめかも。たまに変わったタイプがあって面白い。
ただし、その際はクランプ径が31.8mmということは必ず確認!

ブレーキレバー

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ブレーキレバーはシフター無しのタイプ。安い。壊れない。
Vブレーキ用と表記があることが多いですが、メカニカルディスクブレーキやキャリパーもヘーキヘーキ。

欲を言えば、SRAMというメーカーのものが良いです↓これ


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なんでかというと、ブレーキレバーの支点の位置に注目。
より小さな力でブレーキを掛けられるようになっています。

・シフター

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今回はSL-A050となります。
数百円で買えるシフターはこれ一択。パームシフターという部類になります。31.8mmのハンドルにも付けられるから安心して欲しい
中身をバラして改造すれば12速くらいまでいけるようです。うちは8速なので、カリカリワッシャーを反対にすればok

お金が掛けられるなら、STIレバーバーエンドシフターにしたら良いです。ここはコストが大きく変わる部分。

・新しいワイヤー(ブレーキ用シフター用
ハンドルバーテープ

3、スレッドステムだった場合のみ必要な部品
2の部品に加えてこういうアダプターが必要になります。
スレッドステムの代わりにこいつを差し込んで固定すると、アヘッドステムが取り付けられるようになります。

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他の方法もあるけど、お金が掛かるので割愛。
とにかくこれで、アヘッドステムと同等になります。

4、必要な工具
六角レンチ(3,4,5,6mmの4つ)
セットで買うと良いです。
注意点は、しっかりしたメーカー、ロングタイプ、ボールタイプです。

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ワイヤーカッター
4mm対応タイプで十分です。
ワイヤーとワイヤーを入れるアウターをカットします。

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5、以上に掛かる費用
全部で1万円くらい。作業費はプライスレス。

6、初めて自転車をいじるならあったほうが良いもの
それはトルクレンチです。
自転車用の簡単なものが出ていますのでそれで十分。1800円くらい。
今後のメンテにも使えますからまず買いましょう。走っていてステムやハンドルが回転したとか笑えません。
付属の交換レンチもナメにくい良い水準のものです。

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■組み立て
ググったりyoutubeにいっぱいあるのでそれを見ながら学ぶとできる!
パームシフターの取り付けはこちらより。



■余談「8速対応の安価なSTIレバー」

なんとか、今現在のところ流通品に残っています。
ですが、現在流行っている多段化にあわせて8速は無くなっていくんだろうなあ、、
シマノだとクラリスグレードですね。
シマノ ST-R203↓

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ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、試行錯誤を繰り返して、楽しかったり上手く行ったところを書いていたりします。 貴重なサポートを頂けますと、なおさら色んなことを試して書きます!