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VOX S66にマスターボリュームを追加しよう その2

このnoteからの続きです

セミアコボディの中身を覗く道具が届いたので早速調べてみました。
ハイパスコンデンサが付いてると思っていたら勘違いでした。

こんな回路構成。

グレッチ公式ページの回路を参照して、マスターボリュームを入れる位置を決めます。
赤色で書いてるとこに入れると良さそう。

また、配線ですが、殆どがクロス巻のカッコいい配線なのに、トーンからアウトプットジャックへの配線だけすごく細い配線になっていました。
ここは変えてみるのも一興。


一方で、トレブルブリード、スムーステーパー回路の定数について調べてみました。
並行抵抗は150kという情報が多かったのですが、470kという情報もありました。どう違ってくるのか気になったので、合成抵抗値のグラフを作ってみました。

3本の線グラフなのですが、青線は500kはAカーブポッドのみ。
ここに平行抵抗470kを入れたものは赤線、並行抵抗を150kにしたものは黄線です。

ボリューム10だと抵抗値0
絞り切ると、470kの方はポッドのみvol2と同じくらい。
150kの方はポッドのみvol4と同じくらいと同じ抵抗値になり、かつハイパスコンデンサーが付いているという塩梅。

恐らく、ボリュームポッドを絞り始めた時に急激に音量が下がる事への対策+ボリュームで歪み具合を調整的な使い方だと150kが良さそう?で、
いつもボリュームを半分以上絞った使い方をするなら470k、、、と思いきや、ボリュームを半分以上絞った時のモコモコ具合は出なくなるという塩梅?

並行抵抗部分に取り付けるハイパスコンデンサーについては、
こちらも色々な定数があり、2000pFから100pFまで様々な情報がありました。
どの程度、高域の成分を通すかというよりは、ボリュームを絞った時にハイの残り具合を調節するという塩梅のようです。
容量が大きいほどハイをよく通す=ボリュームを絞った時に高域成分が多く残る=よく言えばキレが良くなり、悪く言えばスカスカになるという関係です。

今のところ、500kポット、100pF、470kΩの組み合わせがいいかも?


さらにさらに、トーンコントロールのローパスコントロールについては、ギター単体での効き方と、シールドからアンプの1段目バッファーまでを含めた効き方では異なってくるという事も初めて知りました。

ざっくりと説明しますと、、トーン全開の場合は高域にピークが出来るのですが、トーンを絞って行くとだんだんとフラットな特性に。そしてさらに絞る(目安としてはほぼ全閉あたり)と、高域が削られつつローミッドあたりにピークが出来始めるという塩梅。

ギターやベースのトーン回路で良く使われる0.047μFや0.022μFですが、全閉に近づけていくと、0.047uFでは300Hzあたり、0.022uFでは520Hzあたりにピークが持ち上がるようです。

これ、バンド練習の時で経験ありますね。
ジャズベースを弾いていて、スラップ使わないならトーンをガッツリ絞った方が、籠ってるのに何か音が聞こえやすくなった時。
ギターを弾いていて、トーンを絞っていくと突然ベースの音にかき消された時。

という事は、思い切って0.01uFあたりをギターのトーンコンデンサーに使うと、全絞ってもいい感じでミッドが出てくれる感じとかにできるかも?
そのかわり、ハイ側は殆ど効きが解らない感じになりそうなので、オンオフスイッチで足すみたいな回路でも良いかもしれません。

前述のグレッチ配線の資料では、トーンスイッチ(トーンコンデンサーをオンオフでコントロールする)についているコンデンサーは0.012uFと0.039uFでした。
うむむ、こういうことも考慮されてる?

と、ここでとあるエフェクターを思い出します。
VAN DIEMENSというメーカーのパッシブトーンのもの⤵

ところで、、肝心のマスターボリュームを付けようとしているのはピックガードのところ。穴を開けるためもう戻れません。
もしかしたらオレンジスクイーザー的なジャック周りに付ける筐体で自作してみても面白いかもですねえ~

つづく

ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、試行錯誤を繰り返して、楽しかったり上手く行ったところを書いていたりします。 貴重なサポートを頂けますと、なおさら色んなことを試して書きます!