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これが僕の、竜骨。

昨夜、真夜中に帰宅したら見本誌が届いていた。

自分にとって、人生初となる成果物。


いろいろな思いが去来する。

周りの仲間や後輩達がお店を出していく中、自分には特に何もなく、劣等感に苛まれることも多々あった。

だから、この本は自分にとって大事な存在。執筆が始まったときは、酒造り見習いと、ライター業と、お店のお手伝いと、紹興酒ソムリエのテキスト編集と、黄酒ブランドのお披露目会と・・・いろいろなことがモロ被りして怒涛の2023年上半期だった。

不思議なのがこの期間「楽しそうだね!」と言われることが多かったこと。周りからはそう見えるのかーと意外に感じた。

僕はただただ、必死なだけ。株式会社太郎というヘンチクリンな海賊船を飛び出て、自分でヘタクソに組み立てたイカダで海に出た。コロナという嵐に見舞われながら、ただただイカダをオンボロなオールで漕いで行く。こんなところで死んでたまるか!ただただそんな想いで過ごしてきた。

だから、この本を手にしたとき、どんな気持ちになるのか、自分でも楽しみでもあった。もしかしたら、人知れず涙してしまうのか?とか。

しかし、実はこの完成した本。昨日の日中に他の場所で出会ってしまっていた。

「黄酒入門」黄酒の基礎知識や日本・中国で流通する銘柄約120種を紹介しています。

昨日は、とある収録(別途お知らせします)があった。

その打ち合わせのとき。

「この本、すごく素敵ですねー!」と目の前のDJさんやディレクターさんの手に・・・!!!

思わず「ああ、僕今初めて見ました」とポツリ。「えっ?!そうなんですか?!?」と、驚きと面白さと申し訳なささを含んだ笑顔でその場は包まれていたけど、予想だにしない展開の出会いで、涙のナの字も出てこなかった。(緊張もしていたし)

とはいえ、多分家で出会っても、思っていたほど感傷に浸ることはなかったと思う。なぜなら、イカダを漕がなきゃならない。オールをえっさほいさえっさほいさ、と。

真夜中、本をパラパラとめくってみた。思っていた以上に素敵な仕上がりで、何度もパラパラした。またゆっくり読んでみようと思う。

既に「もっとこんなこと書きたいなー」という思いも湧き上がっていて。これは自分のこれまでの集大成でもあり、始まりでもあるんだなと。

この本は、僕の船体の竜骨になるのかな。イカダからボートくらいにはなったかな。

発売まで、あと9日。

アマゾンや楽天などでもご予約を受け付けております。ご興味ある方はぜひよろしくお願いいたします!


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