Tomoya Sakai

Hubble取締役CLO/弁護士酒井智也

Tomoya Sakai

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最近の記事

日本版リーガルテック史〜2030年に向けて

【この記事は法務系 Advent Calendar 2023における22日目のエントリーです】 Yuichiro MORIさんからバトンを受けて、今年初参加させていただきます! 私は、2014年から弁護士としてキャリアをスタートさせ、2017年秋以降は「Hubble」というリーガルテックスタートアップを経営しております。 このnoteでは、「リーガルテック元年」と称された2019年からの丸5年を振り返り、これからを予想してみたいと思います。時代の変化が速すぎて、数年

    • Hubbleが実現したい世界〜シリーズAで6.5億を調達してHubbleが2022年以降に成し遂げたいこと

      こんにちは、Hubbleの酒井です。 2022年3月にシリーズAの資金調達を終えました。 既存投資家の皆様と新たに加わった心強い投資家のジョインと、非常にいいファイナンスができ、この先さらに本腰を入れて自分たちの実現したい世界を強いチームで実現していけると確信しています。 今回のnote、長くならないように書き出したものの、公開前日の2時まで手を入れてしまっておりw、 どうしても長くなってしまっています、、 ただ、未来の仲間がこのnoteにアクセスしてどこかに共感して

      • リーガルテック予算確保のためのROI算出の考え方とその方法

        HubbleやOneNDAといった契約業務を効率化するSaas、プロジェクトをしています、酒井です。書きかけのnoteが複数あり、年内にどれか1本書き上げたいと思っていたので、一安心しています。。 年末に何を書き切るか迷いましたが、来期の予算獲得時期に向けて何か良き情報をお渡しできればと思い、この記事を書きました。 1 システム導入に立ちはだかる壁〜なぜ予算確保が難しいのか法務領域におけるシステム導入に関して、予算確保が難しい背景は、目の前の業務が楽になることは想定できるも

        • リーガルテックのSalesに関して

          1 リ―ガルテックベンダーとしてSNSでリ―ガルテックのSalesに関するネガティブな内容が定期的に散見されます。リーガルテックベンダー側として、少し自分の見解をまとめたいなと思います。 というのも、弊社に限らず、私が認識している限り、どのリ―ガルテックベンダーもこの業界を良くすることを願い、良いプロダクトを開発している(近い将来開発する)と思っています。それが「電話営業」という一つの営業手法、またその手法が与えるイメージゆえに、利用されなくなること、悪いイメージを持たれて

        日本版リーガルテック史〜2030年に向けて

          “oneNDA Club Launches”というリリースをうけて ~契約内容は標準化に向かうのか

          ◆「OneNDA」?「oneNDA Club」?Hubbleが2020年8月にローンチした「OneNDA」というプロジェクト。 2020年11月には日経新聞の一面にも掲載され、注目を集めてきました。また来週開催予定のセミナーや来月開催予定の参加企業の方も交えたイベントに関しても、大変多くの方に参加していただけるとのことで、一層の注目の高さを感じていたところでした。 【OneNDA】 そんな中、イギリスにおいて、‘a universally standardised’ ND

          “oneNDA Club Launches”というリリースをうけて ~契約内容は標準化に向かうのか

          新しい「契約」のかたち~「OneNDA」に込める思い

          1 なぜこのプロジェクトを行うか。Hubbleは、これまで契約業務の改革にチャレンジしてきました。 プロダクトリリースから4年が経過した現在では、日本を代表するような大企業の方々にもご利用いただけるまでになりました。 このチャレンジは、もちろんこれからも続けていきます。 もっとも、これまで延べ2000社を超える企業の皆様から契約業務の実態について話を聞かせていただくたびに、そこに潜む課題があまりに多様かつ根深いものであることを考えさせられました。そして課題の多様性ゆえ、汎

          新しい「契約」のかたち~「OneNDA」に込める思い

          リーガルテック企業で法務パーソンは活躍できるのか?

          Hubbleの取締役CLO(Chief Legal Officer)の酒井智也と申します。 初noteです。 Hubbleは、法務ドキュメント特化型のバージョン管理システム「Hubble(ハブル)」を提供しています。 これまで、1000人近くの企業の法務・弁護士の方々にお会いして、業務課題や理想の法務機能等についてヒアリング・ディスカッションをさせていただきました。 その中で感じたこと、考えたことを中心に、今年は少しずつnoteにまとめていきたいと思います。 1 リー

          リーガルテック企業で法務パーソンは活躍できるのか?